Accentureは米国時間12月12日、Adaptlyを買収する計画を発表した。その狙いは、Adaptlyが持つソーシャルメディア経由の広告配信能力や情報アナリティクス能力によって、同社のオンラインマーケティング事業を強化することだ。
Accentureはこの買収について、「データ、アプライドインテリジェンス、デジタルテクノロジを利用するキャンペーンプロセスを再構築することで、今日の運用アプローチを作り変えるのを後押しし、顧客のデジタルメディアのオムニチャネルキャンペーンの透明性向上や、ROIの改善を実現する」と述べた。
買収条件の詳細は明らかにされていない。
ニューヨークに本社を置くAdaptlyは2010年に設立された企業で、「Facebook」「Instagram」「Snapchat」「Twitter」「Pinterest」などをはじめとする複数のソーシャルメディアプラットフォームに横断的にコンテンツを配信するプラットフォームを提供している。
同社はこれらのチャネルを統合的に扱うことで、マーケティングと広告キャンペーンを合理化できる独自のシングルサインオンプラットフォームを開発した。このソリューションを利用すれば、広告キャンペーンの評価指標のチェックや、広告の設定や優先順位のカスタマイズ、費やされているメディア予算の状況やその効果の確認などを行うことができる。
Adaptlyは過去に4回の資金調達ラウンドを実施しており、合計で1320万ドル(約15億円)を調達している。
Adaptlyは、Accentureのマルチチャネル広告をベースとしたプラットフォーム「Accenture Interactive Programmatic Services」の機能を強化していく。
Adaptlyの共同創業者であり、最高経営責任者(CEO)を務めるNikhil Sethi氏は、ブログ記事で、同社のミッションは変わったが、その要点は以前と変わらず「メディア活用の複雑な課題を解決し、顧客やパートナーの事業の成果を改善する」ことだと述べている。
この買収の成立には、規制当局の認可を必要とする。
Accentureは2018年4月にも、法人顧客のOracleのクラウドソリューションへの移行を後押しすることを目的として、OracleのPlatinumパートナーであるCertus Solutionsの買収を発表している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。