Outlookはメールの暗号化に関する設定をセキュリティセンターにまとめるようになった。<ファイル>タブ→<オプション>→<セキュリティセンター>→<セキュリティセンターの設定>の順に選択すると現れるセキュリティセンターの<電子メールのセキュリティ>タブで設定できる。なお、Outlookでは、OME(Office Message Encryption)やS/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)、IRM(Information Rights Management)による暗号化に対応。詳細はMicrosoftの公式ドキュメントを参照してほしい。
Accessが「Microsoft Graph API」に対応し、Visioのデータビジュアライザーダイアグラムからリンクが外れたExcelワークシートファイルの再接続を可能とした。

すべての送信メールを暗号化する場合は<送信メッセージの内容と添付ファイルを暗号化する>にチェックを入れる
Mac版を含むその他の更新
Mac版はバージョン16.19.18110915からバージョン16.20.18120801へ更新し、macOS Mojave上で動作するWordやExcel、PowerPoint、Oulookがダークモードに対応した。個別機能を見るとWordは、以前のPowerPointでサポートした埋め込みフォントに対応。PowerPointはWindowsデスクトップ版で実装済みの校正ツール機能を追加している。
macOS Mojave環境限定だが、「Apple Continuity Camera」を利用してiPhoneで撮影した写真をスライドに挿入する機能も加わった。Outlookは前述した埋め込みフォントの対応以外にも、会議の招待状を転送できないオプションや、会議参加者の確認、「Microsoft Teams」と連携した会議予定の設定、さらにカレンダーの共有やタイムゾーンを最大3つまで選択可能にしている。
iOS版はバージョン2.19(18110500)からバージョン2.20(18120200)へ更新し、Outlookに3つの新機能が加わった。会議キャンセル時にメッセージを追加する機能や連絡先の削除、メールの内容から会議を作成するとメール送信者を会議に招待できる。
Android版はビルド16.0.11029.20056からビルド16.0.11126.20063へ更新し、iOS版と同じく会議の自動招待に加えて、招待状返信時にカレンダーを合わせて表示する機能、カレンダーの月間表示、グループノートの閲覧が可能になった。また、OneNoteにはスマートフォンの前面・背面カメラの切り替えや指・ペンなどによるインク機能が加わっている。
iOSとAndroidでは今後のバージョンでWordやPowerPointにメンション機能を追加し、Excelにはメンション機能で共同編集時のコミュニケーション改善を図る予定だ。そしてウェブ版(Office Online)は先月大幅に改善が加わったためか、今月は冒頭で述べたWordのウェブページ変換機能のみである。