リクルートマーケティングパートナーズは3月12日、ネット婚活サービス「ゼクシィ縁結び」にリクルートテクノロジーズの不正検知システムを導入したと発表した。サービスを通じた出会いの安全性を向上させる狙いがある。2015年にサービスを始め、2019年3月時点の累計会員数は85万人以上。
「不正」の例として、営業活動を目的とした入会やユーザーへの誹謗中傷などがあるという。同社は「これまで自社での監視に加えて、不正を発見したユーザーに違反報告を依頼することでトラブルの拡大を防止してきたが、より安全で快適な利用に向けて導入に踏み切った」と話す。
具体的には、「アカウント登録」「メッセージのやりとり」などの各段階にフィルタを設けることで、不正行為を探知するという。「悪質ユーザーの多くは、同じ写真や文章を使い回しており、一定の行動パターンがみられる」とリクルートマーケティングパートナーズは語る。また、フィルタをすり抜ける新たな不正行動に関しては、人工知能(AI)に学習させることで、類似行動を防止すると説明した。
不正検知システムの導入イメージ(出典:リクルートマーケティングパートナーズ)
インターネットによる交際相手のマッチングサービスは年々拡大しており、国内における2024年の市場規模は、1037億円を超えると予測されている。また、2017年に婚活を経て結婚した人の約4分の1がこういったサービスを利用したことがあると答えており、マッチングサービスが結婚相手を見つける手段の一つになりつつあるという。そのため、ユーザーが安心してサービスを利用できる環境の整備が急務となっている。同社は「今後も自社サービスの信頼性と利便性の向上を目指していく」と語った。