NVIDIAは米国時間3月18日、サンノゼで開催されている「NVIDIA GTC」で、「Quadro RTX」を2枚搭載したデータサイエンティストや機械学習に関心を持つユーザー向けの次期ワークステーションを発表した。
提供:NVIDIA
このワークステーションは、「NVLink」を利用することで260テラフロップスの処理能力を発揮し、96Gバイトのメモリを利用できるという。同製品はDell、HP、Lenovoから発売される。
サーバ関連では、最新のRTXサーバコンフィギュレーションが発表された。8Uの空間に40基のGPUを搭載したRTXブレードサーバは、32台まとめることでRTXサーバポッドを構成することもでき、その場合の「Turing GPU」の数は最大で1280基になる。このサーバポッドのストレージとネットワークバックボーンには、先日NVIDIAが69億ドル(約7700億円)で買収すると発表したMellanoxの技術が採用される。
最高経営責任者(CEO)Jensen Huang氏は基調講演の中で、最適化されたRTXサーバが、ゲームストリーミングサービス「GeForce NOW」のサポートに使用される予定であることを明らかにした。また、「GeForce NOW Alliance」にソフトバンクとLG U+が参加することも分かった。
「Tesla」GPU関連では、Cisco、Dell EMC、富士通、Hewlett Packard Enterprise(HPE)、Lenovoなどが、NVIDIAのGPU「T4」を搭載する「NVIDIA GPU Cloud(NGC)-Ready」の認証を受けたサーバ製品を発売することが明らかになった。
クラウドでも、Amazon Web Services(AWS)がT4を使用した「EC2 G4」インスタンスの一般提供を数週間以内に開始すると発表された。現在プレビューが開始されている。また、「Amazon Elastic Container Service for Kubernetes」(Amazon EKS)でもT4を利用できるようになる。
基調講演では、NVIDIAが同社のソフトウェアスタックやライブラリを集めてパッケージングし、「CUDA-X」の名称で提供することも発表された。
情報開示:本記事の著者は、NVIDIAの招待を受けてサンノゼで開催されたGTCに参加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。