GPUメーカーのNVIDIAは、データセンター事業が予想外に減速する中、「NVIDIA DGX」システムを利用しやすくする新たなプログラムを開始する。新しい「DGX-Ready Data Center」プログラムでは、企業が、NVIDIAの公認コロケーションパートナーの新しいネットワークを通じて、データセンターサービスを利用できる。
GPUによって高速化されたコンピューティングは、人工知能(AI)のワークロードをデプロイしたい企業にとって有用だ。NVIDIAが今回の発表で述べたように、ヘルスケアや石油、ガスなどさまざまな業界の企業が、DGXシステムをベースとした自前のAIデータセンターをうまく運用している。だが、多くの企業は、高速化したコンピューティング業務に対応できる最新のデータセンター施設を所有していない。
今後、企業は自社施設のアップグレードという困難なプロセスを経るのではなく、NVIDIAのコロケーションパートナーを利用できる。新プログラムを通じて、DGXシステムや、先ごろ発表されたDDN、IBM Storage、NetApp、Pure StorageのDGXリファレンスアーキテクチャソリューションを活用できる。
NVIDIAは米国時間1月28日、第4四半期(11-1月期)のデータセンター事業が予想を下回ったことを明らかにした。NVIDIAによると、「顧客が慎重な姿勢に転じたため、当社が想定していた多くの契約が、同四半期の最終月に完了しなかった」という。さらに、予想を下回るゲーム向け需要が重なって、NVIDIAは第4四半期の業績予想を下方修正することになった。
これまでのところ、北米のデータセンター事業者9社(Aligned Energy、Colovore、Core Scientific、CyrusOne、Digital Reality、EdgeConneX、Flexential、Scale Matrix、Switch)が新プログラムに参加している。NVIDIAは、この9社に続く北米におけるプログラムパートナーを評価中で、2019年中には同プログラムを全世界に拡大する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。