千葉工業大学 社会システム科学部 プロジェクトマネジメント学科は、システム開発演習用に第一コンピュータリソースのシステム設計ツール「Verasym System Designer(VSSD)」を採用した。
VSSDは、システム開発における要件定義、外部設計(基本設計)、内部設計(詳細設計)など、システムの設計を行うための専用ツールで、システム開発会社などさまざまな企業で採用されている。
同学部の矢吹太朗研究室では、3年生と4年生が各10人ほど在籍し、プロジェクトマネジメントに関する研究に取り組んでおり、ウェブ上の共同作業におけるマネジメントを主なテーマにしている。演習では「3人ほどのチームを組み、役割分担してウェブアプリケーションを作る」というテーマが与えられ、企画・構想や要件定義から、設計、コーディング、レビューやテストを経て、ウェブアプリを完成させていくプロセスを進めるが、要件定義や設計の段階でOfficeアプリケーションを使い、手作業で設計書類を作っていることに問題意識を抱えていた。
VSSDの導入効果としては、プロのツールを使用することで、本来学生時代には知ることのできない実業務の難しさを体験でき、ツールの機能を通して、現場では何が必要とされるのかを考える良い機会となったとしている。また、第一コンピュータリソースのサポートにより、教員も大きな負担なく活用できたという。