調査

2018年の国内BPOサービス市場は前年比4.7%増--IDC調査

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2019-04-09 09:30

 IDC Japanは4月3日、国内ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)サービス市場予測を発表した。これによると、2018年の同市場は前年比4.7%増の7691億円となり、2018~2023年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は3.5%、2023年の同市場規模は9147億円と予測される。

国内ビジネスプロセスアウトソーシングサービス市場 支出額予測: 2018年〜2023年
国内ビジネスプロセスアウトソーシングサービス市場 支出額予測: 2018年〜2023年

 同市場は、2018年から2年連続で主要4業務の中で最も高い成長率を示している。IDCでは福利厚生業務が成長を牽引し、2019年以降も予測期間に渡ってこの傾向が継続すると見ている。

 このうちカスタマーケアBPOサービス市場は、2019年以降も堅調な成長を維持するとしている。オペレーターの人件費が上昇傾向にある中、製造業による小売への取り組みなど異業種への参入増加に伴い、自社にノウハウのないカスタマーケア業務の外部委託需要が高まっている。

 また財務/経理BPOサービス市場では、2019年以降も安定した成長を続けるとしている。業務改革の一環として財務/経理業務全体を外部委託したいとの需要や、さらにこれを起点とした間接部門を包括的にサポートするサービスに対する需要は高い状態が続いている。人材不足を背景としたロボティックプロセスオートメーション(RPA)に対する需要も高まっている。

 調達/購買BPOサービス市場では、2019年以降も比較的高い成長率を維持するとしている。大企業では、コスト最適化を目指す間接材調達/購買業務の集約化に対する需要が高い状態が続いており、中堅/中小企業でも人材不足への対応やコスト削減が課題となっている。

 IDCでは、BPOサービス事業者に対し、人材不足に悩む大企業の事務集中センター/シェアードサービス会社や地方公共団体の取り込みを狙うとともに、ITシステムを活用して可能な限りサービスのプラットフォーム化を推進すべきだとしている。

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