京成電鉄は、グループ内と社内外でコンテンツを管理する共有基盤にクラウドストレージサービス「Oracle Content and Experience」を2018年6月に導入。導入初期から社内5部門、社外約20社、150を超えるユーザーが利用。現在はシャドーIT対策や業務効率化という観点も加え、全社利用を推進しているという。提供する日本オラクル(港区)が5月13日に発表した。
従来はコンテンツの送受信や共有などにメール添付、専用端末による画像配信システムを活用。サイズの大きな画像や動画ファイルが共有ができなかったり、メールサーバーの容量、使い勝手などの利用、運用面で課題があったという。
大容量ファイル送付では、個人ファイル共有サービスの業務利用も散見。シャドーITによるセキュリティリスクへの対応も急務だったとしている。
複数のサービスを比較検討した結果、情報を一元管理可能な点に加え、操作性や運用利便性などを評価。また、ユーザーライセンスベースの課金形式を採用するサービスが多いなか、使用時間に応じた従量課金制が選択できる唯一のサービスだったという。ダウンロード、アップロード時の自動スキャン、拡張子を設定したフィルタリングが可能で、安定したコンテンツ共有できるセキュリティ面も評価したとしている。
Oracle Content and Experienceは、セッションあたり100のAPIコールが可能。Standardプランのほか、画像や動画などの自動タグ付け、分類、イメージ編集などが可能になるコンテンツ・アセット機能があるEnterpriseプラン、IDを持たない不特定多数向けのVisitorプランの3種類を用意しており、いずれもウェブコンテンツを作成できるコンテンツ管理システム(CMS)機能を兼ね備えている。
支払い方法は2種類。1ユーザー、1時間ごとの課金制で、後払い方式のPay As You Goの税別料金はStandardが18円、Enterpriseが54円、Visitorが1.212円。また、月額1000ドル、12万円以上の場合、Standardが12円、Enterpriseが36円、Visitorが0.808円で、前もって予定分を支払う月額固定の月次フレックスが選択できる。