京成電鉄は、グループ内および社内外のコンテンツ管理および共有基盤として「Oracle Content and Experience」を導入した。日本オラクルが5月13日に発表した。
同社では、ビデオなどの制作業務において社内外とのコンテンツの送受信や共有は、メールへの添付や専用端末による画像配信システムで実施してきた。しかし、データサイズの大きな画像や動画のファイルの共有ができない、メールサーバの容量の制約、使いにくさといった利用および運用面での課題を抱えていた。また、データサイズの大きなファイルの送付に個人アカウントのファイル共有サービスを利用している状況も見られたといい、こうした“シャドーIT”によるセキュリティリスクへの対応が急務となっていた。
現在、同社では「Oracle Content and Experience」を導入し、初期から含めて社内では5部門、社外では約20社の150を超えるユーザーがこのサービスを利用している。例えば、広報部門では容量や点数の多いプレス資料や画像データの配布を個々にメール送付していたが、このサービスの導入によって、データを格納したフォルダのリンクを取材申込者に通知することで、報道機関などが自由にダウンロードできるようにし、社員の業務効率が格段に向上したという効果を得ているという。
「Oracle Content and Experience」について同社は、ファイルのダウンロードやアップロード時の自動スキャンに加え、拡張子設定によりフィルタリングが可能で、高画質な動画や画像などのデータの共有も簡単かつ迅速にできることを高く評価している。またPC、モバイル端末から簡単な操作でコンテンツを共有でき、特別なトレーニングなどを必要とせず、ユーザーへのマニュアル配布のみで利用を開始できること、属人的な管理から情報およびコンテンツ管理の一元化ができること、クラウドサービスのためメンテンナンスの工数を削減できることも導入メリットに挙げている。
その他の導入メリットとしては、モバイル主導の視覚的なウェブサイトを、テンプレートを使用して迅速に作成でき、全ての企業サイトに対して1つの場所からサイトの作成、コラボレーションおよび管理ができることも高く評価した。また、複数のサービスを検討した際、ユーザーライセンスベースの課金形式が多く、Oracleのみが従量課金で使った時間での課金だったことも大きな選定理由となったとしている。