ベリトランスは、新しく構築するPOSシステムの監視基盤として「Oracle Autonomous Database」を採用した。日本オラクルが4月25日に発表した。
ベリトランスは決済インフラを提供することで、日本のEコマースをけん引してきた。現在、POSシステムを利用する事業者へクレジットカード決済やバーコード決済などのマルチ決済ソリューションを提供し、実店舗(対面店舗)における決済手段の拡充やオムニチャネル展開を支援している。
同社は、店舗決済で常に安全で利便性の高い決済プロセスを提供するため、POSシステム向け監視基盤の構築に取り組んでいる。将来的には数万台の端末管理システムの拡張や運用の効率化も求められることを前提に複数のクラウドサービスを比較検討した結果、POS監視システムのデータベース基盤としてOLTP対応の自律型データベース「Oracle Autonomous Transaction Processing」を採用した。
Oracle Autonomous Transaction Processingについて、ベリトランスでは現在、マルチ決済システムで採用しているデータベース専用機「Oracle Exadata」を基盤としており、性能、可用性、セキュリティーを担保できるデータベースを数分で構築できる点や、自動化による少ない工数での運用が可能なこと、優れた柔軟性などを評価している。
また同社では、「Oracle Cloud Infrastructure」の運用をさらに高度化し工数削減するため、「Oracle Management Cloud」も採用している。
Oracle Management Cloudでは、クラウド上でのビッグデータと機械学習による高度なログ分析を実現する「Log Analytics」「Infrastructure Monitoring」によるOSやミドルウェアを含む広範な統合監視、さらに「Application Performance Monitoring」によるパフォーマンスボトルネックの分析、モバイル端末からのリモート運用などの機能を利用する。これらの機能活用については実証検証にて確認済み。