キヤノンITソリューションズは6月11日、全銀EDIシステム(ZEDI)に対応するEDI新製品「EDI-Master B2B Gateway ZEDI 連携オプション」を発売した。入金消込処理の効率化など経理業務の生産性向上が期待されるとしている。
新製品は、EDIシステム製品「EDI-Master B2B Gateway」と既存の「JX手順(クライアント側)オプション」と組み合わせることで、ZEDIでの接続に必要な「XML電文作成・変換」「JX手順通信」「クライアント証明書の取得・更新」などの機能が利用できるようになり、入金消込処理の自動化や電子領収書による新サービスを利用可能にするという。
システムイメージ(出典:キヤノンITソリューションズ)
ZEDIは、全国銀行資金決済ネットワークが2018年12月25日に稼働を開始させた。多くの銀行間でやりとりする電文形式が従来の固定長からXML形式となり、送金電文に商流情報を添付することが可能になった。商流情報を活用することで、これまで手動だった売掛金を入金額と突き合わせる入金消込を自動化できるなどの効果がある。
新製品の価格は、Windows版4回線までが50万円、同5回線以上が100万円、Linux版は150万円。別途EDI-Master B2B Gatewayのベースライセンスと「JX手順(クライアント側)オプション」の購入が必要。稼働環境はWindows Server 2016およびRed Hat Enterprise Linux 6.9となっている。