Oracleは米国時間6月26日、「Oracle Autonomous Database」への移行支援に向けた専用クラウドインスタンスを提供する「Oracle Autonomous Database Dedicated」サービスとともに、同データベース上でのローコード開発を支援するツールの提供を開始したと発表した。
Oracleは、Autonomous Databaseによって、データベースの稼働にかかわる作業コストを低減するための自動化や最適化に取り組んでいる。
同社は、2019会計年度第4四半期にAutonomous Databaseの新規トライアルが5000件加わったと述べており、その数は第3四半期の4000件から増加している。
同社によると、今回提供を開始したAutonomous Database Dedicatedサービスによって、企業は「Oracle Cloud」内で隔離されたプライベートなAutonomous Databaseを稼働できるようになるという。また、このサービスは専用の「Oracle Exadata」インフラ上でも稼働するという。さらに、Autonomous Database Dedicatedには、カスタマイズ可能な運用ポリシーも含まれているため、顧客はプロビジョニングや更新、利用可能性をより柔軟に制御できるようになると同社は述べている。
OracleのMission-Critical Database Technologies担当エグゼクティブバイスプレジデントであるJuan Loaiza氏によると、Autonomous Databaseは本番環境で1年半ほど稼働しており、企業におけるより多くのワークロードを支えるようになってきているという。
ただ同社は、本番環境で稼働させている顧客の情報を公開していない。
開発者向けツールについて同社は、アプリケーションのより迅速な配備を実現するための、「Oracle Application Express」(APEX)や「Oracle SQL Developer Web」「Oracle REST Data Services」の提供を開始したと述べた。APEXは、スプレッドシートのインポートや、レポートの作成、可視化、データの管理が可能なローコード開発環境だ。
また、SQL Developer Webはクエリの実行やテーブルの作成、スキーマダイアグラムの生成のためのインターフェースだ。このほかにも同社は「Visual Studio Code」向けの拡張機能も追加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。