電通国際情報サービス(ISID)は6月26日、人工知能(AI)を搭載する人型アシスタントの実証実験を京王線調布駅周辺の商業施設「トリエ京王調布」で実施すると発表した。実施期間は同月29、30日の二日間。
この実証は、クーガーが開発した「バーチャルヒューマンエージェント(VHA)」技術を用いて、人間同士の対話に近いコミュニケーションを実現することで、人々の行動に変化が促されるかを検証するもの。屋外広場に設置されたデジタルサイネージに等身大の人型AIアシスタントを映し出し、表情の変化やジェスチャーを交えた能動的な対話を通じて、通りかかる人々に地域の魅力や取り組みを伝える。
ISIDのオープンイノベーションラボは、実験のスキームから対話の場面・状況の設定、エスノグラフィー(行動観察調査)に基づくコミュニケーションフロー設計を担当する。
実証実験のイメージ(出典:ISID)
人間らしい表情や動きを見せることで自ら会話のきっかけを作ったり、能動的な発話を交えて受け応えたりするなど、人間同士の対話に近いコミュニケーションを実現するVHAは、新たなUIの形として注目されつつある。
同実証では、VHAが地域コミュニケーションの起点となり得る可能性に着目し、同技術の社会受容性を検証することを目的とする。