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セキュリティの懸念高まる産業用制御機器

5G到来を待ちわびて--「KDDI 5Gサミット」で展示されたxRサービス3選

大場みのり (編集部)

2019-06-28 20:36

 KDDIは6月27日、都内で5G(第5世代移動体通信システム)によるサービスを紹介するイベント「KDDI 5G SUMMIT 2019」を開催した。5Gの商用化を2020年頃に控え、通信のさらなる高速化やIoT化などの進展が期待されている。本記事では、同イベントでKDDIやパートナー各社が展示した5Gの取り組みから、印象深いサービスを3つレポートする。

スポーツ観戦が充実するARサービス

 KDDIは、「SPORTS×TECH」と題して拡張現実(AR)技術を活用するサービス「ARサッカー観戦」を展示した。ARサッカー観戦では、さまざまな角度からのカメラ映像や、チーム・選手のスタッツ(統計数値)を用いた試合結果の予想、ハーフタイム中にできるARゲーム「KIRIN CHALLENGE CUP キックターゲット」を提供する。

ゴール裏のカメラが撮影した映像
ゴール裏のカメラが撮影した映像

 開発の背景について担当者は、「遠くに離れた選手が見えづらいため、サブディスプレイとして制作した。画面内をタップすると、その位置で見える映像が1秒未満の遅延で見られる。ユーザーは好きなタイミングや位置から手元の画面で選手の動きを見られる」と話した。同サービスは、3月26日にノエビアスタジアム神戸で開催された「キリンチャレンジカップ2019」の日本代表対ボリビア代表の試合で使われ、利用者から良い反響があったという。

自動運転で生まれる「すきま時間」に着目

 自動運転システムの開発などを手掛けるティアフォーと子会社のシナスタジアは、完全自動運転EV「Milee(マイリー)」と自動運転車で観光案内を行うVR(仮想現実)コンテンツ「Future Drive360」を紹介した。開発は、Mileeをティアフォーが、 Future Drive360をシナスタジアが手掛ける。

 FutureDrive360に関して担当者は「自動運転車ではハンドル操作が不要なため、利用者がどこを向いていいか分からなくなることから開発した」と述べた。

Mileeの外観。3Dプリンター樹脂材を用いてかわいらしいフォルムを実現したという
Mileeの外観。3Dプリンター樹脂材を用いてかわいらしいフォルムを実現したという

 実際にVRゴーグルを装着し、「夜の横浜を巡る」というテーマのコンテンツをMileeで体験したところ、カラフルな3Dオブジェクトや観光情報によって、横浜の夜景がいっそう華やかなものに感じられた。また、ナビゲーターが進路や周辺施設の混雑情報などを提供してくれる。

88グラムのMRデバイスがもたらす可能性

 中国企業のnreal (エンリアル)は、複合現実(MR)デバイス「nreal light」を用いたサービスを展示した。同デバイス自体の重さは88グラムと軽量だ。

 KDDIは、nrealと戦略的パートナーシップを締結しており、nreal lightなどの日本利用におけるサポート対応や、日本人の嗜好に合ったデザインのカスタマイズを担当するという。

nreal lightを装着したnrealの担当者
nreal lightを装着したnrealの担当者

 nreal lightを用いた取り組みとしてKDDIは、米国企業Sturfeeと共同でVPS(Visual Positioning Service)技術を活用した道案内や広告をARで表示するサービスを開発。VPSはGPSの進化形と言われており、3Dマップとスマートフォン・nreal rightのカメラで撮影された画像を照合することで、高精度な位置情報を特定する。担当者によると、ユーザーが道に迷っている時に矢印を出して誘導したり、街で遭遇した知人の名前を思い出せない時に顔認識で登録情報から相手を教えてくれたりするという。

 また、メルカリに出品された商品の3DモデルをARとしてスマートフォンやnreal lightで見られるアプリ「Mercari Lens」も公開した。メルカリは、パートナーとしてnrealを活用した実証実験に参画している。

 Mercari Lensは、ユーザーが気になった商品を撮影すると、メルカリに出品されている類似商品の3Dモデルを表示する。これによりユーザーは、商品の傷や汚れの状況を視覚的に把握しやすくなる。加えて、スマートフォン上のメルカリの商品をnreal lightでも見られるため、人と相談しながら買い物ができるという。

 メルカリの担当者は「現時点では店頭商品の撮影が難しかったり、買い物相談を希望するユーザーの数が不明だったりと課題もあるが、2020年頃に予定されているnreal lightが提供に向けて検証を重ねていきたい」と語っていた。

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