また、発表時点では未定の価格設定についても「何百万円の導入コストがかかると企業も足踏みしてしまう。高くても数十万程度」(笠原氏)と説明。別の担当者にヒアリングしたところ、市場を驚かせる値付けになると自信を見せていた。

Logitech International シニアディレクター Simon Dudley氏
Zoom経由で記者会見に参加した米本社シニアディレクターのSimon Dudley氏は「リモコンを使うことに閉口している方も少なくない。リモコンの世界から脱却するため、Tapルームソリューションの開発・販売に至った」と説明した。
Tapは会議室や参加者の規模に合わせて、小会議室、中会議室、大会議室用などの構成を用意。小会議室向けでは、音声の機能も統合されたカメラ「MeetUp」を提供。中会議室向けでは、MeetUpの代わりに「Rally」とマウントキット、大会議室用はRallyに専用スピーカーと専用マイクポッドを1台ずつ追加する「Rally Plus」を含む。
デスクに固定する「Tapテーブルマウント」や「Tapライザーマウント」、壁に取り付ける「Tapウォールマウント」サードパーティー製のVESAマウントはオプションで提供する。
Tapルームソリューションは、タッチパネルやミニPC(Google Hangouts Room用はChromebox)などで構成されるが、タッチパネルとPCをつなぐUSB 2.0/3.0/3.1 Type-Cケーブルや電源ケーブルなどをシンプルに収めるため、背面にはケーブルケースを用意した。
レイアウトも「他社は部屋の規模に応じて異なるソリューションを並べるが、われわれは一貫したソリューション。1人用から教室など大規模な会議室でも同様のUX(ユーザー体験)を提供できる」(Dudley氏)とさまざまな会議室にフィットすることをアピールした。デスクトップや資料の共有もタッチパネルが供えるHDMIポートをPCに接続することで対応可能。Zoom向けはDirect Share機能を用いることでスマートフォンなどの画面を共有できる。

ZVC JAPAN カントリーゼネラルマネージャー 佐賀文宣氏
今回パートナー企業として参加したZVC JAPAN カントリーゼネラルマネージャー 佐賀文宣氏は、LIXILへの導入事例を披露し、「Zoomとロジクールソリューションを採用していただいた。地方ショールームの対応に代表される顧客活用や社内研修などにご利用いただいている」と述べつつ、SaaSパートナーやハードウェアパートナーとともに日本のウェブ/ビデオ会議システム市場を開拓していく旨をアピールした。
Microsoft/Zoom/Googleの直接的な接続は不可能だが、Rally経由であれば、タッチパネルを使用しない相互接続が可能になる。