本連載では、筆者が「気になるIT(技術、製品、サービス)」を取り上げ、その概要とともに気になるポイントを挙げてみたい。今回は、富士通がこのほど提供開始したサブスクリプション(継続課金)型ビジネス向けSaaS型サービス「SNAPEC-PF S1/Platform」を取り上げる。
サブスクリプション型ビジネスをワンストップでサポート
富士通がこのほど提供開始したのは、eコマース構築ソリューション「FUJITSU Business Application SNAPECシリーズ」(以下、SNAPECシリーズ)のラインアップに追加されたサブスクリプション型ビジネス対応のSaaS型サービス「SNAPEC-PF S1/Platform」である。
このサービスは、サブスクリプション型ビジネスにおける受注から契約、請求まで一連の業務をワンストップでサポート。見積もりや申し込み、状況照会といった手続きをECサイト上でサービス利用者自らが処理できるため、迅速なサービス提供が可能となり、サービス事業者の業務負荷も軽減できるという。
支払いについては、月額、年額、初月無料、後払いなどのさまざまな方法に対応。サービス事業者はサービス利用者のニーズに応えた柔軟な料金設定が可能となる。
さらに、同社ではこのサービスと他のSNAPECシリーズの商品や、eコマースに関するコンサルティングサービスなどの従来商品を組み合わせることで、事業者に最適なeコマースソリューションを提供していく構えだ。
具体的には、在庫や出荷管理が必要となる物販商品にも対応したECサイトを構築する「SNAPEC-EX」や、商品レコメンドや商品検索などEC業務を強化する「SNAPEC-FORCE」などと組み合わせることで、eコマース基盤としての機能を向上させ、リアル店舗などの情報も活用したオムニチャネル対応や物販商品のサブスクリプションにも対応できるとしている。(図1)
図1:「SNAPEC-PF S1/Platform」のサービスイメージ(出典:富士通)
今後は、キャリア決済やQRコード決済などの多様な決済手段に対応する機能や、ECサイト画面を編集するコンテンツ管理機能を強化していく予定だ。
SNAPEC-PF S1/Platformの価格(税別)は、初期費用が1000万円から、月額費用が50万円から。富士通では2021年度末までに10億円の売り上げを見込んである。