IaaSへの需要は伸び続けているが、IaaS市場は大手プロバイダーが多くのシェアを握っているため、将来的に競争原理が働かなくなるおそれもあるという。
Gartnerの調査によると、IaaS市場は2018年に31.3%成長し、その規模は前年の247億ドル(約2兆6870億円)から324億ドル(約3兆5240億円)へと大きく伸びたという。
同社は、Amazon Web Services(AWS)がIaaS市場で首位の座を維持し、その後にMicrosoftやAlibaba、Google、IBMが続いていると述べている。
AWSのIaaS市場におけるシェアは47.8%と市場全体の半分近くを占めており、売上高は2018年を通じて155億ドル(約1兆6860億円)だったと推定されている。
Microsoftの市場シェアは2017年の12.7%から2018年の15.5%に増加し、売上高は50億ドル(約5400億円)を超えた。Alibabaも地元の顧客ベースと、同社が支配的地位を維持している中国市場によってシェアを伸ばしている。Alibabaの市場シェアは7.7%であり、その後にはGoogleが4.0%、IBMが1.8%で続いている。
これらの主要なIaaSプロバイダー以外のベンダーは現在、全体的なIaaS市場のおよそ23.2%を占めている。2017年には世界のIaaS市場シェアの27.4%を占めていたことから、顧客が定評のある大規模なプラットフォームに移行している可能性を示しているかもしれない。
Gartnerによると、主要なIaaSプロバイダーとそれらによるIaaSソリューションへの持続的な投資が、大手IaaS企業らの優位性を強固なものにしている。それらの企業は2017~2018年の1年間で39%成長した。その他のプロバイダーの成長率は11%だった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。