NECが先日、新卒入社の社員でも、優れた実績があれば年収1000万円を超えるようにできる制度を10月に導入すると発表した。特に人工知能(AI)などの先端的な技術領域で、先進的な人材を確保するのが狙いという。報酬体系も、グローバルに近づける考えだ。
外資系向け人材派遣業である英Haysの年次調査「2019年ヘイズ給与ガイド」によると、この1年の日本の給与の昇給率はアジア5カ国でも最低レベル。中でもITは国境を越えたスキル人材の争奪戦が繰り広げられており、データサイエンティスト、人工知能(AI)などの分野で中国、香港、シンガポールより年収が低いという結果になっている。
AIによるイノベーションは、技術力を基礎にしたアイデアの有無が勝負を分けるため、結果を出せる者と出せない者の差が非常に大きくなる傾向にある。
素地を持つ者が給与面で満足し、仕事に集中できる環境を整えることは非常に重要と考えられる。
IT人材の給与について、記事を集めた。