統合運用監視サービス「Managent」に人工知能(AI)を活用して、運用の効率化を図る“AIOps”サービスが追加された。運用管理者が判断する一部業務をAIの自動判定に代替できるという。提供開始日となる8月28日、サービスを提供する日本システムウエア(渋谷区、NSW)が発表した。
過去の障害対応ナレッジやインシデント情報、各種ログなど蓄積した情報に加え、システム構成情報の自動収集クラウドサービス「Kompira cloud Sonar」(フィックスポイント提供)で収集するデータを活用。NSW独自のAIで分析するという。
AIOpsイメージ(出典:NSW)
障害発生原因の早期特定、障害予兆検知、自動復旧対応などにつなげ、人材不足などの課題解決、コスト削減、運用品質の向上に貢献できるとしている。
Managentは、クラウドからオンプレミスまでさまざまなシステム環境を統合的に管理するというNSWのサービス。システム稼働状況の監視、障害一次対応、障害復旧、業務運用代行など、ユーザーのシステム環境を安定稼働させるうえで最適な運用を提供するという。
様々なメニューを用意しており、ユーザーの環境を調査の上、適したメニューや機能を提案するという。最低の税別月額利用料金は5万円から、AIOpsサービスは40万円から。
サービスメニュー例(出典:NSW)
Kompira cloud Sonarは、2018年から運用業務効率化を目的にNSWと協業するフィックスポイント(渋谷区)が開発、提供する運用自動化のための構成管理SaaS。アプリケーションやアップデートなどの情報が含まれるノード情報を顧客、サービスごとに集約。構成管理を自動化するという。未知のノードの自動収集も可能。
単一で利用する場合、ノード、スナップショット数が300までで税別月額利用料5万円のスタンダード、1000までで10万円のプロフェッショナルプランを用意している。いずれもユーザー数は5。
Kompira cloud Sonarのプラン(出典:フィックスポイント)