大日本印刷(DNP)は8月30日、提供する「DNPデジタル帳票配信・受信サービス」へのPDF帳票内製機能の追加を発表した。IT関連の初歩的なスキルのみで活用できる帳票作成ツールになるという。同日から提供する。
PDF形式の“デジタル帳票”制作に必要な定義ファイル、PDFフォーム、またデジタル帳票の修正、流用にも必要となるExcel形式の“設計書”を内製できるという。
DNPが担当してきたデジタル帳票作成のノウハウの提供となり、帳票開発の制作期間やコストの削減、ペーパーレス化と業務効率化を支援するとしている。

ツール有無のイメージ(出典:DNP)
DNPデジタル帳票配信・受信サービスは、申請書や申込書など紙の帳票をデジタル化してタブレットで手書き入力できるようになるクラウドサービス。
PDF作成編集ソフト「SkyPDF」(スカイコム提供)を活用し、既存帳票を手書き、数字などのキーパッド入力が可能なデジタル帳票へ変換するという。記載内容が多くてもわかりやすい縦長のウェブフォーム形式に変換できるとしている。

既存帳票をデジタル帳票へと変換できる(出典:DNP)
手書き入力された情報はテキストデータ化しつつ、そのままのPDFも保存可能。帳票の管理、配信、受信機能やユーザー端末の管理、得意先の保有するマスターデータとの連携などの機能も実装しているという。
ペーパレス化を実現しつつシステムを自社開発する場合に比べ開発費や期間を約3分の1に軽減できるとしている。