日立、AIを活用した3種類の「ブランドモニタリングサービス」を発表

NO BUDGET

2019-09-18 05:30

 日立製作所は、人工知能(AI)などのデジタル技術を活用して企業のブランド価値の維持・向上をトータルで支援する「ブランドモニタリングサービス」を発表した。10月1日から提供する。

 このサービスは、日立独自のウェブ検索技術(クローラー技術)とテキスト認識や画像認識のためのAIを活用することで、SNSやブログ、アプリストア、イントラネットなどのユーザー指定のサイトを網羅的にモニタリングし、定期分析のレポートや管理ポータルの形式で提供するもの。

3サービスの概要図
3サービスの概要図

 今回は、社名やロゴを悪用した不正アプリの検知と、企業サイトにおける適正なブランド利用の管理、発表前製品画像などの機密情報の漏えい検知を対象とした3つのサービスを開始する。

 「無許諾スマートフォンアプリ検知サービス」では、Google PlayとApp Storeの各国向けアプリストア(140カ国以上)を対象に、企業名やロゴを不正利用している可能性のあるアプリを検知し、定期レポートとして提供する。ストア内のアプリ情報からアイコンや説明画面を画像認識し、類似性の高いアプリを網羅的に検出するため、画像内に組み込まれた企業名やロゴなど、通常のテキスト検索では発見できない偽アプリにも対応する。また、テキスト認識AIにより、一般性の高い名称も自動的に意味を判定することで、関連性のないアプリを除外し、確認の負荷を軽減する。

 「ブランド適正利用管理サービス」では、ロゴのサイズや配置、ページデザインなどのブランドルールをAIに学習させ、ルールに従っていない違反コンテンツを自動検知するほか、管理ポータル上で問題箇所が是正されるまで該当ページの最新状況をトラッキングする。これにより、対象サイトの常時モニタリングや問題部分の一元管理などが実現し、ルールに則ったビジュアルイメージの統一化やブランドガバナンスの強化が可能となる。

 「機密情報漏えい検知サービス」では、発表前の製品写真や社外秘資料などユーザー企業の機密情報の特徴をAIが学習し、外部への漏えいを検知して定期レポートとして提供する、“ディープウェブ”(一般的な検索などの方法ではアクセスが難しいウェブサイトなどの総称)にも対応するクローラー技術と、画像・テキスト認識AIにより、機密情報が不正にアップロードされる懸念のあるサイトをモニタリングしながら、企業名やロゴ、キーワードなどの関連情報と組み合わせて機密情報か否かを分析する。

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