「Microsoft Edge」の開発チームは以前、「Chromium」ベースのEdgeブラウザーを、かつて「Windows」の宿敵だったLinuxで稼働できるようにするうえで、技術的な障壁は存在しないと述べていた。そして現在、同社はLinux向けEdgeブラウザーの開発に本腰を入れて取り組んでいるようだ。米国時間9月27日のツイートで、「利用時の状況を想定」するためのフィードバックをLinux開発者に求めている。
We on the @MSEdgeDev team are fleshing out requirements to bring Edge to Linux, and we need your help w/ some assumptions!
— Sean Larkin (廖肖恩) (@TheLarkInn) 2019年9月26日
If you're a dev who depends on Linux for dev, testing, personal browsing, _please_take a second to fill out this survey! https://t.co/PCerGONmCG
Edge開発チームのメンバーであるSean Larkin氏は「われわれ@MSEdgeDevチームは、Linux向けEdgeの要件を詰めているところであり、利用時の状況を想定するうえで手伝ってほしい」とツイートし、開発やテストなどでLinuxを利用している開発者に、調査への協力を呼び掛けている。
これまでのMicrosoftの公式発表では、Edgeを提供するプラットフォームとして「Windows 10」と「Windows 7」「Windows 8.1」「macOS」が挙げられているのみだ。なお、EdgeはWindows 10に同梱されているものの、同OSとは独立したかたちで開発が進められている。
しかし、Edgeの開発チームは6月に、「Linux向けバイナリーをビルドするうえでの技術的障壁は何もない」ため、「是非とも今後検討していきたい」と述べていた。
Linux向けEdgeを開発するうえでの障壁がないとはいえ、開発チームは適切なサポートに向け、インストーラーやアップデーター、ユーザー同期、バグフィックスといった作業が残っていると述べていた。
調査は、Microsoftの「Forms for Office」プラットフォームで実施されている。
Microsoftは、Linuxを利用している開発者がウェブ開発に用いているLinuxディストリビューションについて知りたいと考えているようだ。
また同社は、ウェブ開発者が、さまざまな開発シナリオで複数のLinuxディストリビューションを使用しているかどうか、Linux機器上にEdgeをインストールする際、どのような方法でインストールしたいのか、例えばディストリビューション固有のパッケージマネージャーなのか、インストーラーなのかについても把握しようとしている。
さらに同社は、開発者が自動化されたテストや、ウェブ開発、個人的なウェブ閲覧、あるいは「その他の目的」で、Linux上のブラウザーを使用するかどうかについても理解を深めようとしている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。