データプレパレーションがなぜ重要なのか
以上が両社による発表の内容だが、筆者が今回このソリューションを取り上げたのは、「データプレパレーション」という言葉に注目したからだ。
データプレパレーションは、すなわち「データの準備」。分析に必要とされるさまざまなデータを収集、整備し、迅速に分析を始められるように準備することである。
筆者はかつてBIのエキスパートから、「データ分析のためには良質なベースとなるデータが必要であり、BIツールの性能がいくら向上しても、分析の事前準備として、データの収集、結合、変換、整形、補完などの工程が不可欠だ」との話を聞き、データプレパレーションの重要性を強く感じた。
そのエキスパートは、さらに次のように説明してくれた。
「データ分析においてはデータの準備が80%を占めるとも言われる。ただし、データ分析の前段階作業に時間を取られてしまい、本来行うべきデータ分析に時間をかけることができないという状況になりがちだ。これがデータ分析の阻害要因にならないように、データ準備の生産性向上は喫緊の課題として認識され始めている」
そして、「データプレパレーションはそうした領域をカバーする新しい取り組みとして重要性を増している。今後、データプレパレーションを支援するソリューションビジネスも盛んになってくるだろう。企業はまず、BIの活用にはデータプレパレーションが重要であることを認識すべきだ」と訴えていた。
その意味では、今回のソリューションはまさしくデータプレパレーションに焦点を当てたものである。
ということで、今回は「BI活用に向けてデータプレパレーションを実施せよ」と訴求しておきたい。