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Google Cloud、ネットワーク監視プラットフォーム「Network Intelligence Center」発表

Stephanie Condon (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部

2019-11-18 10:44

 企業がマルチクラウドやハイブリッドクラウド戦略を導入するようになる中、ネットワークがますます複雑になっている。エンタープライズ企業のネットワーク管理チームは、複数のツールを利用して、ネットワークの監視や問題解決にあたっており、問題の管理に相当な時間を費やしている。

 Google Cloudはそのような課題に対応するため、包括的なネットワーク監視プラットフォーム「Network Intelligence Center」を発表した。このプラットフォームは、ネットワークの監視や、検証、最適化を統合し、クラウド上でネイティブなかたちで稼働する単一コンソールから取り扱えるようにするものだ。

 最初に提供されるモジュール群は、ベータ版として「Network Topology」(ネットワークトポロジー)と「Connectivity Tests」(接続性テスト)、そしてアルファ版として「Performance Dashboard」(パフォーマンスダッシュボード)と「Firewall Metrics & Insights」(ファイアウォールメトリクス&インサイト)となっている。Googleは、将来的に複数のモジュールを追加していくとしている。いずれ、パブリッククラウドとオンプレミスのデータセンターをまたがる包括的なネットワーク監視を実現する計画だ。

 Googleの製品担当バイスプレジデントであるShailesh Shukla氏によると、クラウドに向かう動きは、ネットワーキングをより複雑にするだけでなく、継続的なネットワーク運用が一層求められるようになっているという。

 Shukla氏は、組織がモノリシックなアプリケーションからマイクロサービスアーキテクチャーに移行するなかで「こういったマイクロサービスすべてが、高速かつ、信頼性と安全性に優れたかたちで実際に連携しあえることが本当に重要となっている」と述べ、「ネットワーキングはエンタープライズ企業のインフラとアプリケーションすべてにおいて無視できないイネーブラーという地位を再び得ることになった」と続けている。

 同プラットフォームのNetwork Topologyモジュールにより、Google Cloudの顧客は、組織全体のトポロジーに関する可視性を含む、「Google Cloud Platform」(GCP)上でのグローバルな配備状況と、それらと公開インターネットのやり取りに関する可視性を得られるようになる。また、各種のノードとエッジに関するネットワークパフォーマンス指標も提供されるため、指標に基づくトラブルシューティングや、ポリシー準拠度のチェック、アーキテクチャーや容量の最適化も可能になる。例えば企業や組織は、世界各地のユーザーに対するサービスのレベルや、ユーザーの場所から最も近いリージョンで効率よくサポートされているかどうかを可視化できるようになる。

Google Network Intelligence Center

 これにより同社は、特定リージョン内のトポロジーではなく、世界的なレベルでのトポロジーに関する可視性を提供する初のパブリッククラウドプロバイダーとなったとShukla氏は説明した。

 またGoogleは、このプラットフォームでConnectivity Testモジュールを提供することにより、公式な検査技術に基づいた接続テストを提供する初のクラウドプロバイダーになったと述べている。顧客はこれを利用して、設定変更による影響を検証し、障害を防ぐことができるようになる。ネットワーク障害やパフォーマンスの問題の多くは設定ミスによるものだとGoogleは指摘している。この接続性テストは、ネットワークのセキュリティやコンプライアンスを保証する上でも役立つ。

 Network TopologyとConnectivity Testのモジュールはベータとして利用可能になっている。

 Performance Dashboardは、プロジェクト単位でパケットロスやレイテンシーといった情報をリアルタイムで提供するという。Firewall Metrics & Insightsは、ファイアウォールのルールに関して可視性を高める。

 Googleは継続的にNetwork Intelligence Centerを強化し、さらなる機械学習や人工知能(AI)の利用を進める計画だとShukla氏は述べた。

 Googleは現在、オンプレミス配備用のネットワーク監視ツールを提供している複数の企業と協力している。これにより、API経由でのNetwork Intelligence Centerとの連携が実質的に提供されることになる。

 Shukla氏は特定のパートナーについて明らかにすることを控えたが、こうした機能はこのプラットフォームで重要な部分になると述べた。将来的に、このプラットフォームはマルチクラウドの機能を提供していくという。

 Shukla氏は「この市場におけるわれわれの戦略とビジョンはすべて、ハイブリッドクラウドとマルチクラウドを実現するためのものだ」と述べるとともに、「このため企業は(中略)選択肢と柔軟性を有しており、オープンな環境での運用が可能であるため、いったんアプリケーションを構築すればどこにでも配備できるようになる」と説明している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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