リコー、納品書の処理をデジタル化するクラウドサービスを提供

大場みのり (編集部)

2019-12-16 16:40

 リコーは12月16日、納品書の処理作業をデジタル化し、中小企業の業務生産性を向上するクラウドサービス「RICOH Cloud OCR for 納品書+BPOサービス」の提供を開始した。

 同サービスは、複合機や電子黒板、カメラなどのエッジデバイスと、さまざまなサービスをクラウド上で連携するリコーの「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES プラットフォーム」に対応したアプリケーションとして提供。「RICOH Cloud OCR」シリーズでは、2018年10月に提供を開始した「RICOH Cloud OCR for 請求書」に続く、第2弾となる。

 RICOH Cloud OCR for 納品書+BPOサービスは、紙の納品書を文字データ化するクラウド型人工知能(AI)帳票認識OCR(光学文字認識)ソリューション。同サービスでは、紙の納品書を複合機でスキャンするか、納品書のPDFデータをクラウドにアップロードする。これにより、リコーの帳票解析技術と画像処理技術が搭載されたAIが事前の帳票を定義せず、納品書に記載された納品日や仕入元企業名、商品コード、商品名、数量、金額などの情報を自動認識して一括データ化する。そしてリコーのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)で人間の目による確認作業を行うことで、より高精度の納品書処理を実現するという。データ化した情報はCSVファイルに出力することで、仕入管理システムや販売管理システムと連携する。

 同サービスではAIの搭載により、事前の帳票定義をしなくても自動的に必要情報を抽出することが可能。結果として、導入の手間や費用が抑えられる。加えて、小ロット100枚からの月額(従量)課金を採用している。こういった特徴により、中小企業における納品書の処理業務を改善し、人手不足の解消やコストの削減に貢献するという。

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