テレワークでも6割以上が「書類や押印が必要でやむなく出社」--アドビ調査

大場みのり (編集部)

2020-03-05 19:23

 アドビ システムズは3月4日、テレワークのメリットや課題に関する調査結果を発表した。今回の調査で明らかになった傾向は、以下の通り。

 それによると回答者の86.4%は業務の生産性が上がったと感じており、93.2%が今後も定期的にテレワークを実施したいと答えた。また、84.8%が「テレワークの実施により、ペーパーレス化が進んだ」と回答した。一方、テレワークにおける業務上の課題を聞いたところ、最も多かった意見が「会社にある紙の書類を確認できない」(39.6%)で、次いで「プリンターやスキャナーがない」(36.2%)、「自分以外の仕事の進捗が把握しづらい」(35%)だった。

(出典:アドビ システムズ)
(出典:アドビ システムズ)

 テレワークの際に、書類への押印やサイン、オフィスに保存してある紙書類を確認するといった、出社しなければ対応できない業務が発生してしまい、出社した経験があるかどうかを聞いたところ、約5人に1人(21.4%)が「頻繁にある」と回答。「ときどきある」と回答した42.8%と合わせると、6割以上がテレワーク中にやむを得ず出社した経験があると判明した。

 業務的な課題に加え、テレワーク中の心理的・身体的な課題を聞いたところ、最も多かったのが「同僚とのコミュニケーション量が減る」(38.4%)で、次いで「時間管理が難しい」(30%)、「つい仕事以外のことをしてしまう」(28.6%)だった。

(出典:アドビ システムズ)
(出典:アドビ システムズ)

 調査は、過去3カ月以内にテレワークを経験した都内勤務のビジネスパーソン男女計500人を対象に、インターネット上で実施した。調査期間は2月10~17日で、日本政府による新型コロナウイルスの対策基本方針が決定する前に行った。

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