Microsoftは、「Windows Insider Program」のファーストリングに「Windows 10」の新しいビルドを公開した。今回のビルドでは、診断データの収集に関する設定の変更や、「Windowsセキュリティ」への新しいアイコンの導入、Cortanaの改善など、比較的多くの機能がアップデートされている。
今回のリリースでは、Insider Previewのビルド番号が「19577」になり、デバイスからの診断データの収集に関する透明性やユーザーによる制御を改善する取り組みの一環として、「設定」アプリとグループポリシーの設定に幾つかの変更が加えられた。
これまで、Windows 10の「Home」エディションと「Pro」エディションでは、収集される診断データのデフォルト設定は「完全」だった。それに加え、プライバシーを心配するユーザー向けに、基本的なデータだけを収集する「基本」と呼ばれるオプションが用意されていた。
今回のアップデートでは、オプションの名称が「基本」から「必須の診断データ」に、「完全」から「オプションの診断データ」に変更されている。
また管理者は、グループポリシーの設定で、組織内で収集するデータをより細かく設定できるようになる。Microsoftは、リリース時期が近づいたら新しいポリシーに関する詳細を発表すると述べている。
「Answers」の記事で説明されている通り、今後は診断データの設定から「拡張」のオプションが削除される。診断データの収集レベルを「拡張」に設定しているデバイスでは、収集レベルがデフォルトで「基本(必須の診断データ)」に変更される。
また今回のプレビューでは、Windowsセキュリティのアイコンに「Fluent Design」が導入された。新しいアイコンは、将来のWindows 10の機能アップデートでロールアウトされる予定だ。
「Windows Update」経由でのドライバーのアップデート配信に関する実験が継続されることもアナウンスされた。Microsoftは、ドライバーのアップデートを苦痛に感じるユーザーが多いことを受けて、1月から新しいドライバーのアップデート方法を試している。この実験は、3月末まで続けられるという。
またInsider向けの「Cortana」アプリでは、過去に追加された機能の一部が一時的に削除されていたが、今回のビルドでは、アシスタントとの会話機能が再追加された。
今回のビルドでは多数の不具合も修正されており、修正された機能にはクリップボードや「ファイルエクスプローラー」「Windows Hello」などが含まれている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。