経費精算サービス「楽楽精算」などを提供するラクス(渋谷区)は3月16日、「年度の決算に向けての意識調査」を発表。約2人に1人が今年度の決算業務は大変と予測したという。
例年と比べて今年度の決算業務は大変かを尋ねると、「かなり大変になる」「やや大変になる」を合わせて50.5%となったという。
48.3%を集めた「変わらない」の回答理由には、「税理士に任せている」「ほとんどの業務をアウトソースしている」「会計事務所に申請書、報告書をお願いしている」などが見られたという。税理士、会計士への業務のアウトソースなど、業務負担が少ない経理担当者の回答と推測している。
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大変になる要因としては、「消費税増税、軽減税率の施行」が最多の53.5%を集めている。「増税により軽減税率と旧税率の処理が増えた」「消費税が途中から上がり、切り替わりの時期での計算が手間」といった声が見られたとしている。
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例年よりも大変になりそうな作業項目は、「消費税の計算」が最多の28.0%。「現金、預金の残高照合」「売上原価の算定」が同率で12.0%と続いたという。
「年度途中の税率変更で複数の税率があり、申告資料や基礎資料の個別作成が必要」「消費税増税を機に上がった売上原価への対応が大変」などの声もあったという。
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3月期決算企業に所属する経理担当者の男女400人が対象。インターネットを活用して1月16~20日に調査している。