宿泊、スポーツ、遊技などの施設を運営する大和ハウスグループの大和リゾート(江東区、従業員数2011人)は、Microsoftのクラウドサービスにダイレクトに接続する「IIJクラウドエクスチェンジサービス for Microsoft Azure Peering Service」を採用。
グループのセキュリティポリシーを遵守しつつ安定した通信環境を確保し、社内LANと同様のテレワーク環境を提供するという。3月30日、サービスを提供するインターネットイニシアティブ(IIJ、千代田区)が発表した。
4月から本格導入するテレワークの基盤として、文字のコミュニケーションに加えて通話、テレビ会議、資料などの共有、作業なども可能、大和ハウスグループでも採用する「Office 365」内のサービス「Microsoft Teams」を採用。
グループのセキュリティポリシー上ダイレクト接続が必須のためプロキシサーバー経由接続するも、十分な速度が出なかったという。
2000人規模の従業員がテレワークに移行した場合、1人あたり30~40のセッション、通信帯域が想定され、グループ内他企業の通信に影響を与える懸念もあったとしている。
テレワーク完全移行に向け、IIJのプライベートバックボーンを経由、インターネットを介さずに自社ネットワークから直接Office 365に接続できるfor Microsoft Azure Peering Serviceを導入。
構成イメージ(出典:IIJ)
同時に、トラフィックを最適経路に振り分けできる「IIJクラウドプロキシサービス」も採用。サーバー構成の変更に伴い頻繁に変わる接続先アドレス情報の変更負荷軽減も図っている。
2019年12月から「IIJ クラウドエクスチェンジサービス」の一つとして提供されているfor Microsoft Azure Peering Serviceは、1契約あたりの税別月額利用料が12万円から。ユーザー数やアプリケーション数によって異なるため、詳細は個別見積もりとしている。
そのほかのクラウドエクスチェンジサービスとして、Microsoftの閉域接続サービス「ExpressRoute」を活用する「IIJクラウドエクスチェンジサービスfor Microsoft」を用意している。
サービスイメージ(出典:IIJ)