NTT Com、自動要約サービスを提供--AIで自然な文章を作成

大場みのり (編集部)

2020-04-23 15:12

 NTTコミュニケーションズ (NTT Com)は4月23日、人工知能(AI)によって長い文章から要約文を自動生成する「COTOHA Summarize」の提供を開始した。同サービスは、NTT Comの自然言語解析AI「COTOHA」シリーズの1つだという。

 NTT Comは「ビジネスで迅速な意思決定を行うには、効率的な情報収集が欠かせない一方、ビジネス領域のボーダーレス化・グローバル化などにより、把握すべき情報は増加し続けている」と説明する。また既存の自動要約サービスは、原文から文章を抽出する機能のみで、読みやすい文章にまとめる機能はなかったとしている。一方同サービスは、原文からの文章抽出だけでなく自然な要約文を生成することで、効果的な情報収集を可能にするという。

 COTOHA Summarizeでは、ウェブサイトの文章やビジネス文書などを入力すると、指定した文字数に近い長さの要約文を作成する。日本語だけでなく英語の要約も可能。また、NTT研究所におけるAI技術の研究成果が活用されており、要約評価指標「Rouge(ルージュ)」では、世界最高水準の要約精度を達成しているという。加えて、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)と連携して自動収集された情報を要約するツールや、講演などの音声データから自動で要約文を作成するツールも順次提供していく。

 利用料金は月額13万円(税別)。この料金で、約520万字までの原文を要約できる。1回につき要約可能な原文の文字数は最大1000字で、月額費用に含まれる回数を超えた場合は、1回当たり25円(税別)となる。初期費用と利用開始月を含む3カ月間の料金は無料だという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI を活用した革新的な事例 62 選 課題と解決方法を一挙紹介

  2. セキュリティ

    新入社員に教えるべき情報セキュリティの基礎知識--企業全体を守るための基本ルールを徹底解説

  3. セキュリティ

    KADOKAWAらの事例に学ぶ、2024年サイバー攻撃の傾向と対策

  4. セキュリティ

    【マンガで解説】なぜ中小企業でも最新のセキュリティ対策を強化しなければいけないのか?

  5. ビジネスアプリケーション

    調査結果が示す、通信業界の「生成 AI 活用」インパクト--成果を達成する 4 つのユースケース

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]