NTTコミュニケーションズ (NTT Com)は4月23日、人工知能(AI)によって長い文章から要約文を自動生成する「COTOHA Summarize」の提供を開始した。同サービスは、NTT Comの自然言語解析AI「COTOHA」シリーズの1つだという。
NTT Comは「ビジネスで迅速な意思決定を行うには、効率的な情報収集が欠かせない一方、ビジネス領域のボーダーレス化・グローバル化などにより、把握すべき情報は増加し続けている」と説明する。また既存の自動要約サービスは、原文から文章を抽出する機能のみで、読みやすい文章にまとめる機能はなかったとしている。一方同サービスは、原文からの文章抽出だけでなく自然な要約文を生成することで、効果的な情報収集を可能にするという。
COTOHA Summarizeでは、ウェブサイトの文章やビジネス文書などを入力すると、指定した文字数に近い長さの要約文を作成する。日本語だけでなく英語の要約も可能。また、NTT研究所におけるAI技術の研究成果が活用されており、要約評価指標「Rouge(ルージュ)」では、世界最高水準の要約精度を達成しているという。加えて、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)と連携して自動収集された情報を要約するツールや、講演などの音声データから自動で要約文を作成するツールも順次提供していく。
利用料金は月額13万円(税別)。この料金で、約520万字までの原文を要約できる。1回につき要約可能な原文の文字数は最大1000字で、月額費用に含まれる回数を超えた場合は、1回当たり25円(税別)となる。初期費用と利用開始月を含む3カ月間の料金は無料だという。