経費精算「Concur Expense」、LINE Payとも連携--キャッシュレス対応拡充 - (page 3)

阿久津良和

2020-05-22 06:45

 2020年秋ごろのリリースを目指しているConcur Tap to Expenseは、ICカードのデータ参照に用いる据え置き型機器をスマートフォンに置き換えるモバイルアプリ。NFCリーダーを備えたiPhone 7/iOS 13以降で動作し、利用日時や金額、乗降駅といったデータをConcur Expenseと連携させる仕組みだ。

PayPay 事業推進室 室長 柳瀬将良氏
PayPay 事業推進室 室長 柳瀬将良氏

 今夏からベータ版の限定提供を予定しており、Android版の開発も予定に含む。Concur Tap to Expenseは中堅中小企業向けの「Concur Expense Standard」、大企業向けの「Concur Expense Professional」と連携する。

 今回のオンライン発表会では1月にコンカーとの連携を発表したPayPayの担当者も登壇した。仕組みは前述のLINE Payと同様だが、PayPay 事業推進室 室長 柳瀬将良氏は「コンカーとのパートナーシップを通じて、日本の『決済』に革命を起こしたい」と意気込みを語った。

 今回の提携について、コンカーの船越氏は「従来は経費支払い後に領収書受領や署名・撮影、タイムスタンプの挿入が必要だったが、今回の税制改正で、支払い後はデジタル明細を受領して、一足飛びで経費精算につながる」と説明する。

 また、同社はビジネスキャッシュレス構想が実現することで、全世界の法人カードの85%、国内2次元コード決済の55%、国内交通系ICカードの50%、国内ビジネス複合機62%のシェア獲得が実現可能となり、「経費情報をSAP Conquerに取り込む基盤が整いつつある」(三村氏)と自信を見せた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    最も警戒すべきセキュリティ脅威「ランサムウェア」対策として知っておくべきこと

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. セキュリティ

    「どこから手を付ければよいかわからない」が約半数--セキュリティ運用の自動化導入に向けた実践ガイド

  5. ビジネスアプリケーション

    新規アポ率が従来の20倍になった、中小企業のDX奮闘記--ツール活用と効率化がカギ

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]