2020年秋ごろのリリースを目指しているConcur Tap to Expenseは、ICカードのデータ参照に用いる据え置き型機器をスマートフォンに置き換えるモバイルアプリ。NFCリーダーを備えたiPhone 7/iOS 13以降で動作し、利用日時や金額、乗降駅といったデータをConcur Expenseと連携させる仕組みだ。
PayPay 事業推進室 室長 柳瀬将良氏
今夏からベータ版の限定提供を予定しており、Android版の開発も予定に含む。Concur Tap to Expenseは中堅中小企業向けの「Concur Expense Standard」、大企業向けの「Concur Expense Professional」と連携する。
今回のオンライン発表会では1月にコンカーとの連携を発表したPayPayの担当者も登壇した。仕組みは前述のLINE Payと同様だが、PayPay 事業推進室 室長 柳瀬将良氏は「コンカーとのパートナーシップを通じて、日本の『決済』に革命を起こしたい」と意気込みを語った。
※クリックすると拡大画像が見られます
今回の提携について、コンカーの船越氏は「従来は経費支払い後に領収書受領や署名・撮影、タイムスタンプの挿入が必要だったが、今回の税制改正で、支払い後はデジタル明細を受領して、一足飛びで経費精算につながる」と説明する。
また、同社はビジネスキャッシュレス構想が実現することで、全世界の法人カードの85%、国内2次元コード決済の55%、国内交通系ICカードの50%、国内ビジネス複合機62%のシェア獲得が実現可能となり、「経費情報をSAP Conquerに取り込む基盤が整いつつある」(三村氏)と自信を見せた。