また、経費精算に費やす時間は月あたり30分未満が36.1%、10分未満は29.1%と短く見えるものの、全体を平均すると約1時間という結果。前述した電子帳簿保存法改正の認知度は32%と低いものの、83%は「(経費精算が)楽になる」と歓迎の意を示している。
コンカーが掲げるビジネスキャッシュレス構想は、法人カードや交通系ICカード、2次元コード決済による決済データと連携するとともに、紙の領収書は光学文字認識(OCR)で取り込み、据え置き型機器によるICカード読み取り、タクシー配信アプリケーションなど多岐にわたる。
今回新たにLine Payによる2次元コード決済、スマートフォンでICカードを読み取るモバイルアプリ「Concur Tap to Expense」が加わった。今夏には大企業向け請求書OCRサービス、続けて秋頃には中堅中小企業向けの発表も予定している。
※クリックすると拡大画像が見られます
LINE Pay 代表取締役社長CEO 長福久弘氏
3700万人以上が登録しているLINE Payは、企業から個人へ直接報酬などを支払い可能にする「LINE Pay かんたん送金」を経費精算管理サービス「Concur Expense」と接続し、利用者のLINE Payナンバーを企業に通知することで、支払った経費金額に相当する残高をチャージする仕組みだ。
LINE Pay 代表取締役社長で最高経営責任者(CEO)の長福久弘氏は「企業は安価に送金可能。銀行口座を介さないので、ATMなどの手数料も節約できる」とサービス内容を説明した。現在は6月を目標に精算金の受け取りを目指しており、2020年中には日付や金額といった利用情報の自動連携実現を目指す。
※クリックすると拡大画像が見られます