愛媛で自分らしく暮らし、働く人達をつないで支援する一般社団法人「えひめ暮らしネットワーク」は、「kintone」を活用して地域活性化に取り組んでいる。
kintoneはサイボウズが提供する業務アプリ開発プラットフォーム。営業の案件管理、顧客からの問い合わせ履歴やクレーム対応の管理、プロジェクトの進ちょくやタスク管理、従業員の業務日報など、用途に合わせた業務アプリの作成が可能となっている。アプリケーションはノンプログラミングで開発でき、社内SNSのようなコミュニケーション機能を活用することでスピーディーな情報共有が可能になり、業務効率化を実現する。
えひめ暮らしネットワークでは、kintoneを導入することで自治体だけでなくOB/OG、移住者、県内外で活躍する愛媛県出身者などを巻き込んだ大きなネットワークでの交流を進めている。具体的には「地域おこし協力隊」の定着、定住の支援を実施し、これまで以上に活発な活動やビジネスマッチングなどの新たな取り組みを進めている。
愛媛県内のほとんどの市町で総勢80人を超える地域おこし協力隊が活動しているが、これまでは、地域おこし協力隊メンバー、行政、支援機関などの交流は同じ県内であっても活発なものとは言えず、横のつながりやOB/OGとの連携がなく、県単位で協力体制ができていなかった。そのため、ノウハウや知見が蓄積できず活性化していない状態だった。
地域ネットワークのイメージ
地域おこし協力隊はおおむね1〜3年の期間、地方自治体の委嘱を受けて地域で生活し、農林漁業の応援、水源保全・監視活動、住民の生活支援 などの各種の地域協力活動に従事する。全国で5000人以上が所属しており、人口減少や高齢化などの進行が著しい地方では、地域外の人材を積極的に受け入れ、地域協力活動を行っている。