日立システムズは、部品製造業や組み立て加工業を中心とする中小規模の製造業向けに、製造工程において必要な工程進捗管理や図番管理、備品管理などを支援するクラウドサービス「FutureStage 製造業向けクラウドサービス Light on kintone」を販売開始する。2020年度末までに累計100社への販売を目指す。
同サービスは、日立システムズが長年にわたり製造業向けに提供している基幹業務システム「FutureStage」で蓄積した業務ノウハウと、サイボウズが提供しているビジネスアプリケーション開発を支援するクラウドサービス「kintone」を活用して開発された。同サービスを契約すると、kintoneが提供している日報管理や出張申請など約1000個のアプリケーションを無償で利用することが可能となる。製造に必要な機能を網羅したシステムを低価格で導入でき、システムによる情報の一元化で、製造におけるリードタイムの短縮やコスト削減が可能になる。
中小規模の製造業では、製造工程を管理する上で必要となる機能を、単独のソフトウェアとして個別に導入しているケースが多い。例えば、受発注についてはシステム化されていても、工程管理については紙の指示書を用いて製造しているなど、システム上での製造情報の一元化が進んでおらず、作業進ちょくの確認に時間が掛かるだけでなく、リードタイムやコストの増大が発生しているケースが少なくない。
同サービスは、工程進捗管理や品質管理、出荷実績管理、在庫管理など、製造工程を管理する上で必要な14の管理機能をテンプレートとしてアプリケーションに組み込んでいる。タブレットやスマートフォンでも操作しやすい画面設計により、作業者は製造ラインで作業をしながらでも、簡単に進捗状況を登録することが可能だ。
画面サンプル(作業指示・工程進捗管理アプリケーション)
登録した内容はクラウドに蓄積されるため、管理者や他の作業者とリアルタイムでの情報共有が可能だ。またシステムの監視やバックアップなどの障害対策、不正アクセス防止などのセキュリティ対策についても標準サービスとして提供しているので安心して活用できる。
利用価格は年額で120万円(5ユーザー)から。