「オタフクソース」で有名なオタフクソース(広島市西区、従業員数423人)は、光学文字認識(OCR)ソフト「AnyForm OCR」を導入。業務を効率化し、受注入力の処理数を3倍以上に向上させているという。5月27日、開発するハンモック(新宿区)が発表した。
ファクスの注文書を処理する場合、入力前の事前処理、PC画面を見ながら入力、覧化した注文情報へのマーカーでの一チェックといった工程があり、作業が複雑化。全体からの件数の割合は4割ほどだが、人の業務量は7割ほどになるという。
年末年始などの連休前は通常時の1.5~2倍の注文がある一方で、休み明けは減少するなど、注文量、業務量が時期で大きく変動するという。適正な人員配置という課題もあったとしている。
導入後は、入力業務が効率化。1日あたりの処理数は30枚程度から98枚に増加したという。
配送先倉庫が複数ある場合に必要な、データ化前の熟練担当者による適切な場所の指定という処理を事前設定で自動化。担当者の判断要素を削減、業務を平準化したとしている。
AnyForm OCRは、取引先帳票をOCR設計できるソフトウェア。囲むだけで読み取り領域を設定できるデザイナーツール機能がある。
最新版は3月2日に発表した「Ver.6」。マスタ情報の同期に必要だった基幹システムからのデータエクスポート、AnyForm OCRへのインポートという作業が不要になるMicrosoft SQL Serverのデータベースとの直接連携機能などを追加している。
強化した外部データベース連携(出典:ハンモック)