FBI Internet Crime Centerに調べによると、新型コロナウイルスの世界的流行中に発生したサイバー犯罪は300%に増加。4月に発表されたGartner CFO Surveyによると「従業員の5%以上を恒久的なリモートワーカーに移行させる」と回答した最高財務責任者(CFO)は74%におよぶ。
このような状況下で私物端末の業務利用(BYOD)によるテレワーク時、セキュリティ対策やモバイル端末管理(MDM)、モバイルアプリケーション管理(MAM)が欠かせない。BlackBerry Japan セールスエンジニアリングディレクター 井上高範氏は同社製品で「テレワークを支援する」と説明する。
UEM Express Suiteは、WindowsやmacOS、Linux、iOS、AndroidなどのOSが動作するデバイスのMDMとMAMの機能を利用できる。具体的には「BlackBerry Access」「BlackBerry Connect」「BlackBerry Dynamics」「BlackBerry Enterprise BRIDGE」「BlackBerry Tasks」「BlackBerry UEM」「BlackBerry Work」といった製品群の組み合わせだ。
UEM Suiteは上記に加えて、2要素認証の「BlackBerry 2FA」、外出先からOffice 365ドキュメントなどを編集できる「BlackBerry Edit」、クラウドベースのシングルサインオン(SSO)が可能な「BlackBerry Enterprise Identity」、モバイルデバイスでメモを管理する「BlackBerry Notes」、企業向けコラボレーションツール「BlackBerry Workspaces」が加わる。

BlackBerry Japan セールスエンジニアリングディレクター 井上高範氏
UEM Suiteはクラウドを通じてデジタル著作権管理(DRM)や欧州連合の(EU)の一般データ保護規則(GDPR)に代表される各国の規制にも対応し、業務に用いるファイルを社外と共有する際も行動追跡や消去といった管理を実現する。
井上氏は、UEM Suiteと、VPN不要でトラフィックデータを暗号化し、自宅勤務を可能にする「BlackBerry Desktop Software」を組み合わせることで「派遣社員や協力企業のテレワーク例は多くないものの、Desktop Softwareを使えば、ユーザーのデータ領域にファイルを保存しない」ため、ニューノーマル(新常態)の働き方を実現できると説明した。

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