BlackBerry、エンドポイントセキュリティ新製品--認証や暗号化などを統合 - (page 3)

阿久津良和

2020-06-10 06:45

 UES Suiteは、「BlackBerry Protect」「BlackBerry Persona」「BlackBerry Optics」を組み合わせたスイート。エンドポイント保護のほか、エンドポイントでの侵入の検知や対応(EDR)、フィッシング詐欺を未然に防ぐフィルタリングや不正なアプリケーションのインストール制御といった機能を備える。

 注目はユーザーエンティティ(正体)を分析してセキュリティ対策を強化するPersonaの存在だ。現在日本市場では未提供だが、モバイル版はタッチ時の圧力やスワイプなどのユーザー行動に加え、位置情報やデバイス、時間、IPアドレス、Dynamicsのアプリケーション識別子に基づいて、セキュリティポリシーを動的に適応する。

 たとえばスマートフォンを紛失した場合、拾得した人物の操作が所有者と異なる際は、遠隔除去といったセキュリティ方針を適用することが可能だ。PCであればキーボードやマウスの操作、使用するアプリケーションなどを同じく教師なしモデルで学習し、本人以外がPCを利用した場合は再ログインや多要素認証の要求、管理者への通知を実行できる。

 昨今の新型コロナウイルスの影響について、井上氏は「従業員に手配するノートPCの数が足りず、VPNに負荷がかかりすぎて、テレワーク中の社員とコミュニケーションが取れないなど、事業継続性が混沌としている。Spark Suiteで秩序をもたらし、お客さまに安心と安全を提供する」と意気込みを語った。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  2. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  3. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  4. セキュリティ

    いま製造業がランサムウェアに狙われている!その被害の実態と実施すべき対策について知る

  5. セキュリティ

    ランサムウェア攻撃に狙われる医療機関、今すぐ実践すべきセキュリティ対策とは?

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]