カタログギフトなどを事業とするハーモニック(新潟県三条市、従業員数893人)は、「IBM i」(旧System i、AS/400)アプリケーション解析ソフトウェア「X-Analysis Advisor」を2019年12月から導入。システム保守のスピード、品質の両面で効果を発揮しているという。6月25日、ITベンダーのジーアールソリューションズ(GRS、新宿区)が発表した。
アプリケーション開発、システム保守などを内製化するハーモニックは、1991年にIBM iの前身「OS/36」搭載のオフコン「System/36」を導入。ビジネスや業務の変化に合わせた柔軟、迅速にシステム改修、アプリケーションを拡張して業務システムを運用しているという。
特定技術者の長年の経験、勘への依存を課題とするなか、IBM i向けプログラミング言語「RPG」の技術者が年々減少傾向。ツール活用での課題解決を図ったとしている。
複数製品を検討し、使い勝手を日々向上させるための保守ツールとしての性能、誰でも活用できる利便性の高さを評価。
人手の解析不要、誰でも正確にRPGの影響範囲を特定できるため、IBM i有識者への依存、技術者負担が減少。修正発生時の影響範囲の特定精度も向上したとしている。
X-Analysis Advisorは、RPGのほか、「COBOL」「CL」などのIBM iアプリケーションの可視化、解析ができるという。
影響分析、アプリケーション構造やデータモデルの視覚化、ビジネスルール抽出、アプリケーション分割、コード品質分析、システム全体のドキュメント自動生成などが可能。理解を深め、変更による影響箇所を素早く正確に把握できると説明。開発生産性の向上、リスクや保守コスト削減、新規開発者の理解促進、テスト、プロジェクト計画の改善などができるとしている。
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開発はカナダのFresche Solutions。国内総代理店を務めているGRSが日本語のユーザーインターフェースを提供している。
税別価格は、プロセッサーグループ「P05」向けに機能を限定した「X-Analysis Advisor Limited for P05」が396万円。通常版はP05が495万円、P10が585万円、P20が695万円、P30が795万円。