SCSKは、ハウス・デポ・パートナーズ(HDP)に、住宅ローン管理システム「Mortgage Manager」を導入し、1月から本格稼働させていると発表した。
HDPでは、全期間固定金利住宅ローンの「フラット 35」を提供している一方、多くのプロセスが必要となる住宅ローン業務において事務作業の負荷が重くなっており、ローン審査の回答に時間を要していた。また複数システムで構成された業務基盤を活用していたため、システムの二重入力の手間などの業務課題を抱えていたという。
そこで同社は旧システムの保守サポート切れを契機に、住宅ローン基幹システムの更改検討を開始した。
システムイメージ(出典:SCSK)
Mortgage Managerは、顧客の情報を一元管理し、受付、融資、債権回収などの住宅ローンに関する業務を一気通貫で管理するという。1つのシステムで複数の商品申し込みを管理するとともに、案件ごとの進ちょく状況をリアルタイムで把握でき、顧客属性、契約属性に応じて必要な書類(借入申込書、設計検査申請書など)を設定可能。さらに書類状況(未請求、受領済、返却済、返却不要など)の確認も容易にでき、つなぎ融資や諸費用ローンを住宅ローンにひも付けて一元管理することも可能。
加えて、住宅金融支援機構の総合オンラインシステムや事前審査システムへの連携機能を有しており、代理店や不動産会社向けに機能を開放することで、双方向での情報共有・連携が可能。また開発基盤から運用サービス、他サービスとの連携までSCSKが行うサービス「FastAPP」を利用することで、システム基盤構築の手間と運用管理の負担を軽減できるとしている。
HDPはMortgage Managerについて、住宅金融支援機構との連携機能や商品情報と顧客情報の一元管理機能、案件の進ちょく状況確認機能を高く評価したという。またSCSKのフラット35に関する業務ノウハウと過去17年間の開発実績も採用の決め手になったとのことだ。