セゾン情報システムズは8月6日、ファイル連携ミドルウェア「HULFT」をインターネット経由で利用可能にするクラウドサービスの新版「HULFT-WebConnect Ver.3」の提供を同月17日に開始すると発表した。新たなファイル転送クライアント「D-Client」を追加し、利用者側で設定をすることなく、多数の取引先間の安全・安心なファイル連携を可能にする。
HULFT-WebConnectは、HULFTのファイル連携機能をインターネット経由で利用できるSaaS型のサービス。これまで、HULFTを使って取引先や工場などの拠点と接続するには、専用線やVPN(仮想私設網)などの通信回線を別途準備する必要があった。また、HULFTの設定に関連スキルが必要なことも課題だったという。
HULFT-WebConnectの特徴
そのため、新たなファイル転送クライアントとしてD-Clientを追加した。これは、HULFTのファイル転送機能を利用可能でありながら利用者側での設定は不要で、企業規模を問わず多数の取引先とHULFTを利用したファイル連携が可能になる。契約企業で取引先の設定を一元的に管理でき、取引先はITスキルに関係なく簡単に導入できる。
想定される利用シーン
これまでHULFTを利用できなかった企業規模の取引先や工場などの拠点間でもHULFTを利用した安全・安心なファイル連携が可能になるとしている。
新版の提供に併せて、契約企業がサービス利用者分も含めてまとめて支払うライセンス体系も追加された。価格体系は、HULFT-WebConnect本体が月額3万円から、転送データ量は月間100GBが上限になる。これにブラウザー転送契約が1ライセンス当たり月額2000円、D-Client契約が1ライセンス当たり月額4000円となっている。
1社契約の例