パナソニックのコネクティッドソリューションズは9月15日、ワイヤレスプレゼンテーションシステム「PressIT(プレスイット)」を発表した。基本セットとなる「TY-WPS1」は、受信機となるセットトップボックス(STB)のほかUSB Type-A/HDMI接続型と、USB Type-C接続型のトランスミッター(送信機・受信機)が各1台、抗菌仕様の専用ケースで構成される。
価格はオープンプライスだが、想定税別価格は24万円前後。10月上旬からの発売を予定している。

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パナソニック コネクティッドソリューションズ メディアエンターテインメント事業部 事業部長 貴志俊法氏

パナソニック コネクティッドソリューションズ メディアエンターテインメント事業部 ビジュアル国内マーケティング部 部長 青山直樹氏
メディアエンターテインメント事業部 事業部長 貴志俊法氏は「フェイストゥフェイスという利点から、オフィスの役割や価値が見直されている。(本ソリューションを)PCと組み合わせ、会議や教育の現場に対してシステムとして提供したい」と説明した。
PressIT最大の特徴は容易性にある。送信機をPCやスマートフォンなどに接続し、STBに用意したボタンを押すだけで受信機を接続したディスプレイに映し出す。
「ケーブルの届く位置に移動する必要もなく、ソフトウェアなどのインストールも不要」(メディアエンターテインメント事業部 ビジュアル国内マーケティング部 部長 青山直樹氏)なので、簡易的な会議などで気軽に活用できるのが特徴の1つ。ただし、Androidデバイスを用いる場合は専用のアプリケーションをインストールしなければならない。
ディスプレイへの画像送信は、サブボタンを長押しすることで最大4人同時表示可能な“マルチモード”と、登壇者が登壇者がディスプレイを独占できる“固定モード”の2種類を用意。いずれもSTB上のボタンを押すだけの簡易的な操作で実現するため、会議に集中できるという。
送信機のデータレートは最大433Mbps、受信機は最大867Mbpsを確保することで、1080/60pの動画再生にも対応。プレゼンテーション時にありがちなコマ落ち動画などの遅延は発生しないと説明。受信機はIntel SDM(スマートディスプレイモジュール)仕様に準拠し、ディスプレイ側に5V 2AのUSBポートが用意されている場合はUSB給電も可能だ。