Microsoftは、CPUパフォーマンスの向上やメモリー使用量の削減、コンピューターのバッテリー持続時間の延長などの効果が期待できる「Chromium」ベースの「Edge」ブラウザーの新機能について詳しく説明した。
「スリーピングタブ」の初期の社内テストでは、Edgeのメモリー使用量が平均で26%減少したとMicrosoftは報告している。さらに、Edgeの通常のバックグラウンドタブは、スリーピングタブより29%多くCPUを使用することも確認された。Microsoftのデータは、約1万3000台のデバイスで実施されたCPUとメモリーのテストに基づいている。
Microsoftのスリーピングタブは、Chromiumの「タブフリーズ」(凍結)テクノロジーをベースとしている。
Chromeでは、タブのフリーズは、5分以上非アクティブになっているタブをすべてアンロードすることで機能する。これにより、CPUとRAMのシステムリソースを解放して、ほかのタブやローカルで実行されているほかのアプリが利用できるようにする。
「フリージングで、タブのスクリプトタイマーを一時停止し、リソースの使用量を最小限に抑える。スリーピングタブは、クリックすると自動的に再開されるので、破棄されたタブ(ページを完全に再読み込みする必要がある)とは異なる」とMicrosoftは説明している。
スリーピングタブでは、非アクティブなバックグラウンドタブがスリーピング状態に移行して、メモリーおよびCPUリソースを解放し、新しいタブや既存のタブ、デバイス上のほかのアプリが利用できるようにする。
スリーピング状態のタブは薄暗く表示されるので、通常のタブと区別できる。Edgeでは、タブの非アクティブ状態が2時間続いたらスリーピング状態に移行するようにデフォルトで設定されているが、ユーザーはedge://settings/systemにアクセスして、その時間を変更したり、スリーピング状態に移行させないタブを設定したりできる。
この機能は、近日中に「Canary Channel」および「Dev Channel」 (87.0.649.0)に登場する予定だ。安定版に搭載する前に、Microsoftはフィードバックを得たいと考えている。
一部のサイトで、スリープした後に想定通り機能しない可能性もあるが、そのようなことが起こった際に検知し、タブをスリーピング状態に移行させないようにする仕組みを構築しているとEdgeチームは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。