Box Japanは9月25日、ワークフローを効率化する「Box Relay」や、コロナ禍における同サービスの顧客事例について説明会を開催した。Box Relayは、法人向けのクラウドストレージ「Box」のオプション機能として提供されている。
コロナ禍が同社ビジネスに与えた影響について、執行役員 マーケティング部 部長の三原茂氏は「赤い縦の点線が2月頃で、それ以降ウェブ会議ツールほどではないが、順調に推移している。コロナ禍で景気が悪化する分、新規顧客が減るという予想もあったが、Boxは『リモートワーク銘柄』と呼ばれ、われわれのサービスは社外で仕事をする際、情報へのアクセスやセキュリティを保つと言われている」と説明した(下図参照)。このデータは、今回初めて紹介したという。
(出典:Box Japan)
同氏は「コロナ禍以前から、働き方改革という名のもと、各企業はいろいろな試みをしてきた。その中で、多くの企業が『業務プロセス/ルールの見直し、業務の標準化』といったワークフローに近い所を検討している」と述べていた。
(出典:Box Japan)
これを受けてBox Japanは、2019年6月から提供していたBox Relayにほぼ毎月新機能を搭載している。三原氏は「コンテンツ管理でセキュリティと効率を向上させるには、『コンテンツは動かさない』ということが大切。例えばメールに書類を添付して送ったり、ハンコを押してもらうために見せに行ったりすると、コンテンツは動いてしまう。コンテンツは一カ所に置いておいて、人やアプリケーションがアクセスするのがよい」と語った。
(出典:Box Japan)
では、Box Relayを用いてどういったことができるのか。同サービスでは、コンテンツを中心にしてビジネスプロセスを効率化する。ユーザー自身がコーディングなしでワークフローを簡単に作成できるほか、トリガーに対するアクションの候補を豊富に用意している。加えて、管理者も「現在どういったワークフローが動いていて、誰がどのように使っているか」ということを追跡できる。利用フローはシンプルで、「ファイルイベント」「フォルダイベント」などのトリガーに対して、ユーザーがアクションを随時選択していく。用途としては、ハンコ処理が必要な文書の受け渡しの他、翻訳ベンダーとのやりとりなどにも活用されているという。ベンダーが翻訳した文書をアップロードした段階で、誰がチェックするのかといったことが全てフローで動いていく。
(出典:Box Japan)