東京都では、超高速モバイルインターネット網の構築を推進する「TOKYO Data Highway」構想のもと「スマートポール」の先行・試行設置を行っている。シスコシステムズはその協力事業者に選定され、11月から実証実験を開始する。
スマートポールの設置イメージ
スマートポールの機能
スマートポールは、5G(第5世代移動体通信システム)アンテナ基地局やWi-Fiを必須機能とし、双方向サイネージや各種センサーなどを搭載した多機能ポール。東京都では、西新宿エリアを重点整備エリアの一つに位置付け、スマートポールを早期に先行・試行設置し、その課題の把握、検証を行うことで、都内全域への展開を目指している。
シスコが日本で開発したスマートポールは、5Gと双方向サイネージを組み合わせたもの。ビデオ会議システムと動画一斉配信機能により、効率的かつ状況に応じたきめ細かい双方向コミュニケーションが可能という。
実証実験では、ネットワークインフラ構成や双方向の特性を活用した新たな利用者向けサービス提供の可能性、環境センサー、人流センサーのデータを都市OSに連携・可視化することによる都市運営のデジタル化などの検証を行う。
また各種データソースやサービスとの統合手法の確立、新サービス導入効果測定の基礎となるデータの収集と可視化、非常事態発生時の対応レスポンス短縮効果の検証なども実施し、東京都にとって最適なスマートポール開発に向けて、各機能の有用性を検証していく。