新規の問い合わせに積極的に対応
4つ前後のアプリ活用から始まったkintoneをベースとする顧客データおよび案件管理のシステムは、順調に活用が拡大。導入から4年を経た2020年10月現在、ユーザー数は約70人となり、比例してアプリの数も増加。アクティブに利用するものだけでも30以上に増えている。
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その間にも電力自由化の追い風を受け、同社のビジネスは急速に拡大しているのだが、仮に従来のスプレッドシートをそのまま使い続けていたとしたら、決して急増する案件を受け止めることはできなかっただろう。
「従来のようにお客様のフォローが追い付かず、むざむざ失注してしまうといったことはなくなりました。新規のお客様からの問い合わせにも積極的に対応できるようになり、結果として弊社のビジネスは倍以上に伸長しました。まさにkintoneが大幅な成約増加の一端を担ったと言えます」(長谷川氏)
営業の工数や行動を管理するアプリ実装へ
さらに、導入当初は予想もしていなかった成果としてあらわれたのが、今般の新型コロナウイルス感染症流行拡大への対応だ。もともとクラウドサービスとして提供されているkintoneは社内に限らず自宅など、どこでも場所を問わずに利用できる。ほとんどの営業担当者がリモートワークに移行するも、「kinotoneのおかげでコロナ禍においても、いつもどおりのお客様対応を続けています」(長谷川氏)
そして同社は、こうしたkintoneのメリットにあらためて着目。顧客データだけでなく、さまざまな案件にあたる営業担当者の工数、行動などを管理するアプリの実装も考えているという。新型コロナウイルスはいまだに収束の見通しが立たず、今後もビジネスのあり方や社員の働き方は、人が移動しない“非対面”を前提に組み立てていく必要がある。そうしたニューノーマルを先取りした営業体制を、kintoneをベースに確立しようとしているのだ。
「リモートワークの環境下でも一人ひとりの営業担当者が、パフォーマンスを最大限に発揮して働ける仕組みを実現したいと考えています」と長谷川氏は語る。引き続きサイボウズのサポートを受けながら、この新たなテーマへのチャレンジしていく。