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データセンターの電子廃棄物を節約し、環境保護とコスト削減をする方法

矢部充 (Supermicro)

2020-11-30 06:00

 調査会社IDCによると、世界中のデータセンターの数は2012年に50万カ所でしたが、現在では800万カ所以上に増加しています。データセンターにおいては、サスティナブル(持続可能)なアプローチを取ることで、消費電力や電子廃棄物を削減するだけでなく、運用コストを年間数百万ドル規模で節約できるとされています。その一方で、環境に配慮した「グリーンデータセンター」は世界全体のうち、わずか12%しかないのが現状です。

 データセンターは、現代のデータ主導型の経済において、最も重要なインフラの1つとなっています。本稿では、5G(第5世代移動体通信)やIoT(モノのインターネット)の普及により、ますます重要になるデータセンターについて、環境問題の観点から現状、課題、そして対策について、事例を交えて紹介していきます。

データセンターのエネルギー消費量が拡大

 データセンターのエネルギー消費量増加が気候変動と直接関係していると述べるのは極端な考え方かもしれませんが、世界中で急増するデータセンター数を見ると、一考の価値があります。

 毎年、世界中にある何百万ものデータセンターでは、一国分に当たる電力量が消費され(現在の世界電力消費量の約1~1.5%に相当)、数千トンの使用済みハードウェアが廃棄されています。将来の技術進歩を予測することは困難ですが、ある分析では、誰もこの問題に対策を講じない場合、2030年までにデータセンターのエネルギー使用量は世界の電力供給の10%以上を占めるようになると予測されています。つまり、対策を講じていないデータセンターの成長は、二酸化炭素排出量と電子廃棄物の両方に影響を与えることになります。さらに、この数字が4年ごとに2倍になると予想する研究者もいます。

 これらを総合すると、私たちの地球環境の将来と、その中でのデータセンターの共存は、厳しいものと予測されます。幸いなことに、業界をけん引するさまざまな企業が革新的な方法でこの問題に取り組んでいます。しかし、データセンターの効率化に関しては、まだ多くの課題が残っています。

 Supermicroが2019年に行ったグリーンデータセンターに関する調査によると、調査した各国データセンターの回答者の大部分は、パフォーマンス、総所有コスト(TCO)、投資収益率(ROI)をデータセンターの成功の指標として評価しており、既存の機器を再利用したり、機器の更新サイクルをできる限り長くしたりする傾向も明らかになりました。ただ残念ながら、古い機器は、新しいテクノロジーを備えた最新機器と比べると効率性が悪くなってしまいます。その結果、新しいテクノロジーを積極的に採用している事業者の方が、結果的に競争力を高めるだけでなく、より環境に配慮できる可能性があります。

 図1:データセンターインフラストラクチャの成功の評価
図1:データセンターインフラストラクチャの成功の評価

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