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2020年は劇的な変化に直面したソフトウェア開発者、2021年の課題は

Jeffrey Hammond (Forrester Research) 翻訳校正: 石橋啓一郎

2020-12-08 06:30

 Forrester Researchの元ディレクターChris Mines氏は2019年、2020年にはソフトウェア開発の世界が大きく変化すると予想した。しかし同氏も、1年後に、ほとんどすべての開発部門がリモートで働くようになるとは予想していなかった。GitHub上では「remote-friendly」(リモートワークしやすい)企業のリストが作成されていたが、このリストも、もはやコロナ禍以前の単純だった時期を懐かしく思い出すためだけの、時代遅れな情報になってしまった。多くの開発者は、(少なくとも他の職業と比べれば)2020年に起こった変化にうまく順応した。仕事する時間は伸び、週当たりの労働時間も長くなったが、世界経済の他の分野と比較すれば、デジタル業界が受けた影響は少なかったといえるだろう。

 しかし今や、短距離走はマラソンになり、経営陣は開発者にデジタルトランスフォーメーションのペースアップを要求するようになっている。その結果、これまで主流だったソフトウェアデリバリーの手法に、疲労骨折が起き始めた。2021年半ば以降もリモートワークでの開発は続き、開発チームの働き方には、さらに大きな破壊的変革が起きると予想されている。特に、経営陣が新しい現代的なアプリを求めるようになったため、事業部門や開発部門のリーダーは、これまでのやり方に安住し続けることができなくなっている。

 Forrester Researchは、2021年のソフトウェアデリバリーに関して、次のような予想を立てている。

  • ローコードプラットフォームの導入が加速し、チームの編成方法が変わる。多くの組織が、コロナ禍の間に、新しいアプリを素早く構築、展開するためにローコードプラットフォームを採用した。その経験から、多くの開発部門でローコード開発ツールなどの導入が進むだろう。今後は、新たにハイブリッドな開発チームが作られ、ビジネスユーザーとプロの開発者が、クラウドネイティブなプラットフォーム上に構築されたローコード開発ツールを使って、協力しながらアプリを構築するようになると予想される。
  • リモートワークの長期化によって、デジタルコラボレーションの重要性が高まる。アジャイル開発の規模拡大に関するベストプラクティスでは、部門横断的で場所を共有するチームが有効だとされている。物理的に場所を共有すれば、「カンバンボード」や「炉端会議」のようなローテクなやり方でも、広帯域のコラボレーションが可能になるためだ。しかし、リモートで働かなければならない状況が続くと、「精神的な場所の共有」を可能にするデジタルツールが重要になる。開発者は、共同作業やバリューストリーム管理ツールを活用するとともに、開発環境やパイプラインの共有を実現する、クラウドベースのチーム活動支援ツールをうまく利用することが求められるようになる。
  • モダナイゼーションの作業によって、開発者は新たなスキルの習得を求められる。インフラおよび運用の専門家のうち4分の3近くが、自社のクラウド戦略の優先事項として、既存アプリのクラウドプラットフォームへの移行を挙げている。しかし、実際にそうしたモノリス的なアプリケーションをコンテナー化し、リファクタリングする作業を行うのは開発者だ。Kubernetesベースのコンテナープラットフォームを最大限に活用するには、新しいツールや、アーキテクチャーのパターン、アプリケーションを現代化するメリットを実現するための技術を習得する必要がある。
  • 人工知能(AI)によって開発の自動化が進む。Forrester Researchは、2021年には開発者の3分の1以上が機械学習を利用した開発作業の自動化を進めると予想している。開発チームは、機械学習モデルを使用してテストの自動化を高度化し、テストケースをレビューして重複を排除したり、テストカバレッジのギャップを特定するために自然言語処理技術を利用するようになるだろう。また、「GPT-3」のような新たなブレークスルーが、激しい議論に火を付けるだろう。例えば、AIは企業の開発者に取って代わるのか、開発者に対する要求を減らしたり、日常業務を支援したりすることで、ビジネス上の問題を解決する時間を取れるようにしたり、提供できるソフトウェアの量が増えたりするのか、といった議論が交わされるかもしれない。

 Forresterの「2021 Predictions Guide」の電子ブックはダウンロード可能になっている。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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