Red Hatは米国時間1月7日、コンテナーと「Kubernetes」ネイティブのセキュリティを手掛けるStackRoxを買収する計画を発表した。Kubernetesディストリビューション「Red Hat OpenShift」プラットフォームに、StackRoxのセキュリティソフトウェアを導入するとしている。
StackRoxのソフトウェアは、エンフォースメントとデータ収集のコンポーネントをKubernetesクラスターのインフラに直接デプロイすることで、Kubernetesクラスター全体の可視性を提供する。またStackRoxは、何百もの組み込みのコントロールを含むポリシーエンジンを提供し、セキュリティのベストプラクティス、業界標準、構成管理を実行できるようにする。
Red HatはStackRoxとともに、Kubernetesのネイティブコントロールの拡張と改善を行い、またセキュリティをコンテナーの構築と継続的インテグレーション/継続的デリバリー(CI/CD)フェーズに移行することで、クラウドネイティブなワークロードのセキュリティ向上にフォーカスする。
Red Hatの最高経営責任者(CEO)のPaul Cormier氏は、「Kubernetesのワークロードとインフラのセキュリティ確保は、断片的に行うべきではない。セキュリティは後付けではなくあらゆる部分のデプロイに統合されていなければならない。Red Hatは、OpenShiftのレイヤー化されたセキュリティのアプローチに、StackRoxのKubernetesネイティブな機能を追加し、あらゆる組織にIT拠点のオープンなハイブリッドクラウド全体で、プロダクトレディのオープンイノベーションをもたらすという当社のミッションをさらに強化したい」と述べた。
Red Hatは、StackRoxの買収完了後には、同社の技術をオープンソース化する計画だ。また、StackRoxはOpenShift以外にも、「Amazon Elastic Kubernetes Service」「Microsoft Azure Kubernetes Service」「Google Kubernetes Engine」など、複数のKubernetesプラットフォームを引き続きサポートしていく。
買収額などは明らかにされていない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。