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NECら、前橋市で5Gを活用した自動運転バスの公道実証へ

NO BUDGET

2021-01-13 16:30

 NECは2月15~28日、ICTまちづくり共通プラットフォーム推進機構(TOPIC)、群馬大学、日本モビリティと共同で、前橋市において5G(第5世代移動通信システム)を活用した自動運転バスの公道実証を実施する。

使用予定の実証用車両(左)とCRANTS内の遠隔管制室(右)(報道発表社:NEC)
使用予定の実証用車両(左)とCRANTS内の遠隔管制室(右)(報道発表社:NEC)

 場所は前橋駅から中央前橋駅までの区間(約1km)で、日本中央バスが運行する一部のバスを対象に実施し、通常運行のバス同様、誰でも乗車できる。

 各団体の役割は、TOPICが全体統括、コンソーシアム事務局を組織し、群馬大学が前橋5Gの自動運転連携に関する技術分析評価/実装と横展開に関する検討を行う。日本モビリティは5G対応型遠隔管制システムと5G対応型自動運転システムを提供し、NECは技術統括や他の地域における実証推進のほか、ローカル5G基地局、エッジコンピューティング、学習型通信品質予測技術、学習型メディア送信制御技術を提供する。なお、キャリア5G基地局(キャリー5G)はNTTドコモが提供する。

実証のイメージ図(報道発表社:NEC)
実証のイメージ図(報道発表社:NEC)

 今回の実証実験では、限定した地域でのレベル4自動運転(完全自律型自動運転)の社会実証を想定している。安全確保のためドライバーが乗車し、緊急時にはドライバーの判断で手動運転に切り替える。また安全確認のため、公道走行時に群馬大学研究・産学連携推進機構次世代モビリティ社会実装研究センター(CRANTS)の遠隔管制室から遠隔監視を行う。なお、実証では主に3つの5G関連ソリューションを利用する。

 車両ー遠隔管制室間の5G対応型遠隔管制室情報集約ソリューションでは、5Gの利用により、遠隔管制室へ高速/大容量のデータ転送ができるため、車両カメラの映像も大容量で高画質のまま転送可能となる。従来の4G/LTE通信では、車両から遠隔管制室に送信できる速度や容量に制限があり、車両カメラで撮影した対向車や周辺の交通状況の高精細映像を伝送するのは困難だったが、情報密度が向上してより高画質なまま伝送でき、遠隔監視室からの遠隔監視や操作者の安全確認業務を支援する。

 路側ー遠隔管制室間の5G対応型遠隔管制室情報集約ソリューションでは、5Gを利用して路側に設置したカメラやセンサー情報を収集することで、死角の映像情報を遠隔管制室へ高速かつ大容量でデータ転送が可能になる。従来の手法では、車両カメラから死角となる道路や、歩行者や自動車で混雑するバスターミナル内などは遠隔管制室から見えず、周辺状況の確認に時間がかかっていた。路側センサーの情報をAI処理し、遠隔管制室に転送することで車両の死角情報を補完し、遠隔監視や操作者の安全確認業務を支援する。

 車両ー路側間の5G対応型車両制御直結ソリューションでは、5Gやエッジコンピューティングによる低遅延の特性を生かし、路側センサーから必要な情報を車両制御に直結させることで、緊急停止等のリアルタイム性が求められる運行管制を支援する。

 車両ー遠隔管制室間と路側ー遠隔管制室間の5G対応型遠隔管制室情報集約ソリューションでは、日本モビリティが自社の遠隔管制システムと自動運転システムの技術に5Gを対応させ、安全かつ効率的な無人移動サービスプラットフォームの構築を加速させる。また上記全てのソリューションで、NECの学習型通信品質予測技術と学習型メディア送信制御技術を活用する。これらの技術を用いて、走行車両や路上カメラの通信品質を可視化/予測し、それに応じてカメラ映像から注目領域の画質を自動調整することにより、カメラ映像の送信データ量を削減して通信遅延を抑え、通信を安定化する。

交差点の実証用機器(報道発表社:NEC)
交差点の実証用機器(報道発表社:NEC)

 なお2月上旬から中旬にかけて、CRANTS試験路にてローカル5Gとキャリア5Gの連携を用いた自動運転の実証を行う。さらに他の地域連携として、しずおか自動運転ShowCASEの一環で5G基地局やカメラを静岡県沼津市の公道上に設置し、前橋市の実証実験と同様に、群馬大学の自動運転車両、日本モビリティの自動運転システム、NECのシステムを使用した実証実験を行う。5G技術の特性である低遅延を生かし、自動運転車両(群馬大学提供)や歩行者などをリアルタイムにカメラで認識し、安全/安心に寄与する実証実験を行う。

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