英会話スクールを展開するGABAは、データ活用基盤の構築に、アシストが提供する「aebis」(エビス)の製品群を導入した。
同社は従来、基幹システムのデータをもとにExcelを活用し現場でデータ分析を行っていた。しかしレッスン数だけでも年間数十万件、過年度分析も含めると膨大なデータ量になることに加え、マクロ機能の多用で属人化が進行するなど、継続的な分析が難しい状況に陥っていた。また、データを手作業で取得しているためミスが発生していたことや、ダッシュボードが固定化し、新規データ追加が柔軟にできないという課題も抱えていた。
そこで同社はアシストが提案したデータ活用基盤構築支援ブランド「aebis」の製品群を採用し、BI(ビジネスインテリジェンス)基盤の整備を進めることとした。
aebisは、アシストが提供するさまざまなベンダーの製品を適材適所で利用しながら、データの収集・連携からDWH基盤の構築、フロントとなるBIの設計に至るまで、顧客企業の現場でのデータ利用を定着させるための施策を網羅したブランド。
GABAでは、aebisの中から、BIツールとしてデータマートを構築せずに手持ちのデータでエンドユーザーであっても分析を始められるQlikの製品群を採用、さらにメンテナンスが容易でクラウドサービスも含めた様々なシステム同士のデータ連携を実現する「DataSpider Servista」を選択した。
DataSpider Servistaを活用して、基幹システムや「Salesforce」をはじめとするミッションクリティカルなシステム間のデータ連携フローを100以上も構築した。これにより意思決定の迅速化に貢献する基盤が確立された。また、DataSpider Servistaを活用して、各種システムから指定のスケジュールにより抽出・加工したデータをQlikの製品群へ直接取り込めるようにした。加えて、新たなインサイトを得られる基盤を整備し、深い分析を希望する担当者向けに「QlikView」を、レポートを中心にシンプルに分析したい担当者向けには「Qlik Sense」を提供して現場の利便性を高めている。
現在同社では、業務システムのクラウドシフトとマイクロサービス化を進めており、今回構築したデータ活用基盤についても、クラウドシフトしていく環境に合わせ継続した環境改善を検討している。またデータ活用基盤をさらに有効活用するために、データ活用の専門部隊を組織化して新たなインサイトを得るためのナレッジ蓄積などを視野に入れ、活用を推進していく予定だ。